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    “煩悩の数”だけリズム・パターン -Funk & Jam編-

    • 講師:菅沼道昭 イラスト:伊藤丈丸


    Funk & Jam 11 Pファンクのアーシーなビート

    推奨テンポ ♩=100
    ▲0:55~ Funk & Jam 11

    ラディカルなファンクを追求するPファンク風のアーシーでヘヴィなアプローチ。“ドドッ” というバス・ドラムのダブルが特徴で、カップのウラ打ちとのコンビネーションがポイント。ノリとして重さをキープしながら、手法としては完全なリニア・アプローチになっているのがポイント。


    Funk & Jam 12 レア・グルーヴ的ファンク・ビート

    推奨テンポ ♩=105
    ▲0:00~ Funk & Jam 12

    ハービー・ハンコックのヘッド・ハンターズのメンバーにして、70年代のレア・グルーヴ的な雰囲気を今に伝えるマイク・クラークお得意のアプローチ。ポイントは16分でバック・ビートをスリップさせたパターンで、ある意味でコールド・スウェットを一歩進化させたようなパターンと言える。


    Funk & Jam 13 バック・ビートを排したファンク・ビート

    推奨テンポ ♩=90
    ▲0:08~ Funk & Jam 13

    アンディ・ニューマークが繰り広げたバック・ビートを完全に排した、自在なアプローチのアレンジ版。ハイハット・オープンのアクセントを有効にファンキーな感覚に結びつけているのがポイント。1拍目のハイハット・オープンがリズムのモチーフになっているのでこれを強調するのがミソ。


    Funk & Jam 14 バック・ビートをすべてスリップさせたパターン

    推奨テンポ ♩=140
    ▲0:18~ Funk & Jam 14

    ビリー・コブハムの「ファンキー・サイド・オブ・シングス」などで聴ける、まさにファンキー・パターン。一般的なファンクの概念を覆すようなバック・ビートをすべてスリップさせたアプローチ。しかしスネアは一定のビートをキープしているので非常にダンサブルなグルーヴになっている。


    Funk & Jam 15 R&B、ヒップホップで用いるスロー・ファンク

    推奨テンポ ♩=75
    ▲0:25~ Funk & Jam 15

    バラード的なテンポで用いられる16ビートのパターンで、プログラミングされたリズムトラックのような感覚もあるアプローチ。ポイントはハイハット・オープンの入れ方。ヒップホップなどでも用いられる手法で、ハイハットをすべてチップで叩くとまた独特な効果が得られる。