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Anatomy of Drumming feat. 響[摩天楼オペラ]#4 〜 LUNA SEA「ROSIER」
- 文&解説&動画:響[摩天楼オペラ]
■カヴァーのポイント③ イントロ・ラスト〜フロア・タムを駆使したビート
イントロ・ラストのパターンです。基本的にはフロア・タムを使ったビートで、具体的には手がハーフの8ビートとなっています。ただ左手が少し特殊で、スネアとタムの交互移動と、その際の左手がすべて2連打というパターンになっています。慣れないうちは左手の動きに右手が釣られたりすることも多いので、 タムへの移動や2連打のどちらかを省略しての練習も効果的です。また、このフレーズはタムをしっかり鳴らすことでカッコ良く聴かせられるようになります。
■カヴァーのポイント③ラスサビ〜アクセント移動を含むスネア連打〜
ラスサビのフレーズ自体はシンプルなものではありますが、単純にこのテンポで叩き続けるのが大変なフレーズになっています。ここでは一部のみ取り上げていますが、曲終わりまで連打し続けるようなパターンです。ポイントしては、1小節ごとに入っているライドを気持ち強めに叩いてあげることと、スネア連打の1打目にアクセントをつけることが挙げられます。それらを行うことで抑揚のあるスネア連打のフレーズに変化します。ちなみにアクセント移動に関しては第2回で解説をしているので、そちらを参考にしてみてください。
■基礎練習 手を速くするための組み合わせ練習
最後に手を速くするための基礎練習の紹介です。ドラマーなら一度はやったことがあるであろう“チェンジアップ”と“ストーンキラー”を組み合わせた練習となります。 この2つの練習を組み合わせる理由としては、16分連打後の手の休憩時間を少し伸ばし、練習自体の持続力を伸ばすところにあります。ちなみにこの練習は足にも応用可能なので、ツーバスのテンポを速くしたい方もぜひ挑戦してみてください。
◎Profile
ひびき:2014年に本格的な音楽活動を開始し、2019年にVロック・バンド“摩天楼オペラ”に正式メンバーとして加入。同年2月に初の参加アルバム『Human Dignity』でメジャー・デビューを果たす。自身のバンド活動以外にも、さまざまなアーティストのライヴ・サポートやドラム・セミナーの開催、教育現場でのライヴ参加や講師活動など、幅広い音楽活動を行っている。パール/ジルジャンのエンドーサー。
◎Information
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