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アコースティックエンジニアリングが手がけた“ドラムが叩ける”プライベート・スタジオ Archive #4[東京都 ビリー from ブラックニッカ響さん宅]
“自宅で思いきりドラムを叩きたい。しかも良い音で”……スタジオやライヴ・ハウスなどの防音/音響工事を行う専門業者、アコースティックエンジニアリングが住宅に施工したドラム用防音室にフォーカスする連載企画。今回は東京都在住のビリー from ブラックニッカ響さんの自宅スタジオを紹介! 1つのバンドのコピーを極めた先に出来上がった“趣味の城”がこちら!
yukihiroさんのような音で
叩いて録れるのが楽しいです
L’Arc-en-Cielのコピー・バンドのギタリストでありながら、ドラムも叩いているビリーさん。スタジオがあるのは、家族で暮らす一軒家の1階だ。建物は鉄筋コンクリート造で、標準仕様のスタジオでも十分な遮音性を確保。夜中に音を出しても家の外へ漏れる心配がないのはもちろん、別室で寝ている家族を起こしてしまうこともないという。
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「ただ、家族の在宅中にバンドで爆音を鳴らすことにまだ少し抵抗があって、今のところは1人でギターとドラムを練習するのに使っています。バンド練習はリハーサル・スタジオで行っていますが、もちろん将来的にはここで練習できたらいいなと思っています」。
室内には、ラルク仕様の各楽器がズラリと並ぶ。中でもyukihiroのセッティングを模したドラム・セットは圧巻の一言だ。
「このセットが形になるまでに、バンド・メンバーの協力を得つつパーツを調達して、スタジオができてから半年くらいかかりました(笑)。レコーディングも自分でコツコツとやっていて、高校生の頃に作ったオリジナル曲を再録音したりしているのですが、yukihiroさんのセッティングで叩いているので、やっぱりyukihiroさんが叩いているかのような音で録れるんです。それが楽しいですね」。
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そんな徹底したこだわりを丸ごと受け止めるこのスタジオを、ビリーさんは「作ったコストに対して、ちゃんと回収できていると思います」と絶賛。1つのバンドを愛し抜いた先に辿り着いた夢の城のような空間に、ただ平伏したくなる取材であった。
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小学生の頃、テレビの音楽番組でL’Arc-en-Cielの「winter fall」を聴いて「スネアのみを使った高速のオカズがカッコいいなと思って」学校の音楽室にあるドラムを叩いたのがすべての始まり。そこからラルクにハマり、kenに憧れてギターを手にする。自身が率いるブラックニッカ響(@BNH_LArcCOPY)は、ラルクのコピー・バンドが集まる企画ライヴなどに出演。昨年12月16日(土)には池袋LiveHousemonoで2回目のワンマン・ライヴを行った。
※本記事は2023年10月号掲載の記事を転載したものになります。
アコースティック
エンジニアリングとは?
株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。
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