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ジェンベの神様の異名を持つ世界的奏者、ママディ・ケイタが6月21日に急逝。去年70歳であった。
ママディ・ケイタは1950年ギニア生まれ。出産前から占い師より「この子は世界中にその名を知らしめる」と予言されていたという。2歳でジェンベをはじめ、5歳から名人、カリンカジャン・コンデより奥義のすべて授かったという。その後、ジョリバ舞踊団に入り、19歳にして“アフリカのベスト・ドラマー”に選出。その後は予言の通り世界的な奏者となり、自身のバンド=セワ・カンを率いて圧巻のパフォーマンスを繰り広げ、自伝映画『ジャンベフォラ〜聖なる帰郷〜』はヒットを記録。いつしか“ジェンベの神様”と呼ばれるようになった。
後進の育成にも熱心で、学校=タムタム・マンディングを設立し、世界各国で展開。日本にも幾度なく来日し、ワークショップを繰り広げるなど、ジェンベの存在を広めることに尽力した。
2009年に演奏活動50周年を迎えたタイミングで、「パーカッション・マガジン2010」にてママディのインタビューに成功。「自分はまさにジェンベを叩くために生まれてきました」と話し、ジェンベの魅力について「ジェンベならではの魅力はこれが祭りそのものという点でしょう。ジェンベという楽器は喜びのシンボルであり、結婚式や収穫祭など、あらゆるシチュエーションでジェンベは必ず演奏される。それが最大の魅力です」と語っていた。
心よりご冥福をお祈りいたします。