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Official髭男dism「TATTOO」が配信開始! 松浦匡希の最新ドラミングを考察してみた

4月21日よりOfficial髭男dismの新曲「TATTOO」が配信、MV公開をスタート! 1週間経った28日時点ですでに200万回再生を超えている。

「TATTOO」はTBS系金曜ドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」の主題歌で、今回もミドル・テンポの温かみのあるロック・バラードでありながら、インパクトあるフックが散りばめられている。

MV公開日にはギターの小笹がTwitterを更新。「#TATTOO 以前言った通りベース曲、グルーヴ最高なのでリズム隊ぜひ注目してください!」と、ドラムとベースの関係性にも言及している。

ドラマガ編集部では「Subtitle」に引き続き、セカイイチの吉澤 響に、本楽曲におけるドラム的注目ポイントを解説してもらった!

ミドル・テンポでありながら、ぐいぐいと大股で歩いているかのような独特のスピード感のある楽曲です。ドラムは1曲を通して、2小節でひとまとまりのリズム・パターンをクールに淡々と叩いていて、楽曲の推進力の要を担いつつも、リズムの細かい歌を確実に支えています。

そのリズムパターンが唯一鳴らされていないのは、サビの手前のセクションです。ここではドラムは歌メロのリズムとドラム・フレーズをユニゾンさせることで、楽曲に浮遊感を与えています。この広がったアンサンブルはサビ直前の少し難解なドラム・フィルでぎゅっと束ねられるのですが、このフィルがこの楽曲の顔となるフィルで、このフィルとそこから派生したフレーズは曲中の要所で登場し、リスナーの耳に残るフレーズとなっています。

「歌を引き立たせる」と、「フレーズを耳に残す」を両立させることは、”歌ものドラム”においてはなかなかハードルの高いことですが、その手法のひとつはこの楽曲で知ることができます。

ちなみにMVは全編グアムで撮影されたそうで、松浦匡希のドラム・キットはおそらく撮影用であろうYamahaのGIGMAKERというエントリー・モデル(日本では未発売)。スネア、シンバルは不明となっている。

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