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ニール・パート[RUSH]をナレーションに起用した短編映画が公開

1974年のプログレッシヴ・ロック・バンド=RUSHへの加入後、ドラマーとして唯一無二の個性を発揮し世界中の人々に影響を与え、今年1月7日に惜しまれながらも逝去したレジェンド=ニール・パート。その旅立ちから約半年が経過した6月12日、彼がナレーションを務めるショート・フィルム「Growth Rings」がYouTubeで突如公開され、話題を呼んでいる。

去る6月12日、予告なしで公開されたショート・フィルム「Growth Rings」。

Growth Rings=“年輪”をタイトルに据えたこの作品は、アメリカのドラム・メーカー、DWの副社長で、ドラム・デザインに携わるジョン・グッドのドキュメンタリー映画「Masters Of Resonance」(リンク先のYouTubeにて期間限定公開/ニール・パート本人も出演!)を手がけた企業=エッジ・ファクターが公開したもの。同社プロデューサーのジェレミー・バウトが生前のニール・パートを起用し共同制作した、DWのプロモーション映像だ。

「樹木に刻まれた年輪から、その木の一生を知ることができるのと同じように、各時代に流行した音楽を振り返ることによって、それぞれの人生や歴史の転換点が見えてくる」。作中、ナレーターを務めるニール・パートは、各時代のムードや背景を象徴する音楽の重要性を、落ち着きのあるトーンで説いている。

彼の“遺作”とも呼べるこの映像は、予告なしで公開されたにも関わらず、その言葉に共鳴した人々によって瞬く間に広まったという。現段階で日本語への翻訳はされていないが、ニール・パートが肉声で遺したメッセージを、ぜひ一度聴いてみてはいかがだろうか。

Informationニール・パート追悼特集(本誌20年4月号)

リズム&ドラム・マガジン2020年4月号

1974年に、カナダ、トロント出身のバンド、RUSH(ラッシュ) への加入から、2015年の結成40周年を記念した”R40ツアー”まで、常にRUSHのドラマーとして世界中の人々(ドラマーのみにあらず!) に多大なる影響を与え続けてきた音楽家、ニール・パート。プログレッシヴ・ハード・ロック・バンドとしてのRUSHから、世界のロック・バンドとしてのRUSHまで、バンドの成長・成熟・進化・深化と共にあった彼のドラミングの”個性” は、まさに”唯一無二” という言葉が最もふさわしい。2018年12月の完全引退を経て、2020年1月7日に天国へと旅立った偉大なるレジェンドへの哀悼の意を込めて、ドラマー、ニール・パートの魅力に迫る。