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    KERAのカヴァー・アルバムで佐久間 亮が7曲でドラム&パーカッションを披露

    • Text:Shinichi Takeuchi

    劇作家/俳優のケラリーノ・サンドロヴィッチとしての活躍でも知られ、有頂天、ケラ&ザ・シンセサイザーズなどのバンドを率いての音楽活動で続けるKERA。7月7日には、彼のソロ名義のアルバム『まるで世界』が発売された。

    今作は、KERAが好きな曲を、好きなように調理したというカヴァー・アルバム。コロナ禍により自身のスケジュールが大幅な変更を余儀なくされる中、ふと“久しぶりにカヴァーをたくさんやってみるのも悪くない”と思い立ち、制作がスタートしたという。

    取り上げている楽曲は、NHK「みんなのうた」楽曲から、五つの赤い風船、矢沢永吉、リザード、じゃがたら、ルースターズなどなど、民謡から70年代の日本を沸かしたパンク・ムーヴメント“東京ロッカーズ”の名曲までジャンルを超越した14曲が並ぶ。いずれも、パンク~ニューウェイヴの雰囲気を讃えるKERA流のアレンジがなされており、興味深いアルバムに仕上がっている。

    ドラムはザ・ショッキングのドラマーであり、KERAとの共演でも知られる佐久間 亮が参加。「地球を七回半まわれ」(「みんなのうた」)、「中央フリーウェイ」(荒井由実)など7曲でプレイしており、彼のタイトなプレイにも注目したい。

    なお、今作はアナログ盤でもリリース。CD未収録の5曲を加えた19曲を収録した2枚組仕様となっている。

    『まるで世界』
    KERA

    ナゴム・レコード CDSOL-1972

    1. 誰も知らない(「みんなのうた」)
    2. 遠い世界に(五つの赤い風船)
    3. 地球を七回半まわれ(「みんなのうた」)
    4. クイカイマニマニ(民謡)
    5. 中央フリーウェイ(荒井由実)
    6. 時間よ止まれ(矢沢永吉)
    7. SUPERMARKET LIFE(コンクリーツ)
    8. サ・カ・ナ(リザード)
    9. まるで世界(「みんなのうた」)
    10. マリリン・モンロー・ノー・リターン(野坂昭如)
    11. LAST TANGO IN JUKU(じゃがたら)
    12. COPY(プラスチックス)
    13. SAD SONG(ルースターズ)
    14. 別れの曲(ショパン)

    ※佐久間は3、5、6、7、10、11、13に参加

    ◎作品情報
    『まるで世界』
    KERA