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    藤井フミヤの新曲で光る河村“カースケ”智康の職人技

    藤井フミヤのニュー・シングルはドラマー的にも注目の1枚となった。

    永山瑛太と川栄李奈が出演し、YouTubeで公開されている短編映画『半透明なふたり』の主題歌「水色と空色」と、「未完成タワー」という2曲入りの今作は、アレンジ/サウンド・プロデュースを亀田誠治が担当。もちろんベースもプレイしている。そしてリズム体でタッグを組むのは名手、河村“カースケ”智康。

    「水色と空色」ではクリアで心地良いクローズド・リム・ショットをメインに、優しい音色でビートに徹する。無駄を削ぎ落とし、楽曲の世界観を最大限に生かす職人技が印象的。対して「未完成タワー」では、荒々しいスネア・サウンドが存在感抜群なロック・ドラミングを展開。1枚のシングルで驚きの振り幅を聴かせてくれているが、2曲ともビートの心地良さはさすがの一言だ。

    なお藤井は今年7月11日の60歳の誕生日に日本武道館でコンサートを予定している。こちらのドラムは誰になるのか、注目だ。

    ◎作品情報
    「水色と空色」
    藤井フミヤ
    発売元:Chaya-zaka Records 配信はこちら