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Hi-STANDARDが9月24日に実施したライヴ配信にて、ドラマー＝ZAX［The BONEZ、Pay money To my Pain］の正式加入を発表。2023年2月に逝去した恒岡章氏の後任となる。さらに、新体制でのミニ・アルバム『Screaming Newborn Baby』を11月26日にリリースすることも決定し、バンドの新たなスタートが宣言された。
発表が行われたPIZZA OF DEATHのYouTube公式チャンネルによるライヴ配信冒頭では、横山健（g、vo）と難波章浩（b）が対談形式で近年の出来事をあらためて振り返った。
2023年2月の恒岡氏の急逝にも触れられ、「心にぽっかり穴があいちゃった」、「リズム体として、ドラムがいないってこんなにも寂しいのかって」と、難波が当時の心境を吐露。「でも、ハイスタの曲に励まされた。すごいものを作ったと思ったし、あらためて、ツネちゃんの偉大さがね……わかっちゃいたけど」と変わらぬ恒岡への思いも語られた。
それでも「ハイスタは続けたい。止めたくない」という強い思いがあり、恒岡氏の葬儀では「俺ら、先に行くけどいい？」と2人で氏に問いかけたという秘話も明かされた。
「正式なドラマーを迎えて人前に出たい」という思いで、2023年7月には、難波の発案で恒岡氏の後任を選ぶオーディションを実施したものの、残念ながら選出には至らなかった。難波が当時を振り返り、「何百人もの動画を観て励まされた」と応募者への感謝を語る一方、横山は「あのときはツネを追い求めていた。代わりをできる人なんていないんだから、そりゃ見つからないよね。オーディションが失敗してようやくわかった」と、その葛藤も率直に語っていたのが印象深い。
そういった経緯を経て、新ドラマーとして2人が声をかけたのが、NOFXのラスト・ツアー（2023年）に出演した際、Hi-STANDARDのサポート・ドラムを務めたZAXだった。2人の呼び込みで登場し、「一生懸命叩かせてもらいます」と決意表明したZAXと共に、あらためて加入経緯が語られた。
2004年に結成したPay money To my Pain（PTP）での活動を経て、The BONEZのドラマーとして、パワフルなドラミングでラウド・シーンを鼓舞するZAX。Hi-STANDARDへの正式加入オファーの決め手となったのは、NOFXとのツアーでのドラム・パフォーマンスに加え、その人柄の良さだったと語る難波。
恒岡氏の逝去に落ち込んでいたとき、「俺にできることがあれば何でも言ってください」と難波を気遣うZAXからの連絡に支えられたそうで、「ドラムもすごく良いし、何でこんな人がいるんだろうっていうくらい良い人だった」と、その実力と人柄を絶賛。
ZAXによると、「Pay money To my PainでヴォーカルのKを亡くしていて、傍にいる人がいると自分も助かった」という自身の経験から、辛い思いをしている2人を支えたいという気持ちがあったのだという。正式加入の相談は予想だにしていなかったようで、「光栄であり、すごく戸惑ったんです」と率直に振り返りつつも、Hi-STANDARDとThe BONEZの両軸での活動について「全力でいきますのでよろしくお願いします！」と意気込みを語った。
配信では“新生ハイスタ”のスタジオ・ライヴも披露され、「MAXIMUM OVERDRIVE」、「Song About FAT MIKE」（新曲）、そして「Dear My Friend」のエネルギッシュなパフォーマンスが届けられた。ZAXは、ヘッドに“Hi-STANDARD”のロゴをあしらったDWのドラム・セットを縦横無尽にプレイし、ラウド・シーンを盛り上げてきた持ち前の骨太なドラミングで楽曲のボトムを支え、バンドの新章を印象づけた。
バンドの今後については、すでに新曲6曲を制作済みで、それらを収録したミニ・アルバム『Screaming Newborn Baby』を11月26日にリリースすることも発表。本作はバンドの“初期衝動”に回帰し、クリックやエディットもほぼなしでレコーディングされたとのことで、ライヴさながらの熱量がパッケージされた作品になるようだ。来る続報を楽しみに待ちたい！
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