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    試奏レポート【DRUMMERS TOP TEAM】Tone Filter

    • Photo:Takashi Yashima(product) Review:Yusuke Nagano

    “置くだけ”でタム類の余韻を調整
    現場のノウハウが詰まったDTTの新アイテム

    数多くのアーティストのドラム・チューニングを手がけるMASUOと村上正人によるDRUMMERS TOP TEAM。さまざまの現場をこなす彼らが、“置くだけ”でタムやフロア・タムの余韻の長さをコントロールできるアイテム=TONE FILTERを新たに完成させた。吸音材に定評のあるNiCSoとコラボした材質を使用しており、付属のクランプにつけ替えることでタムにも応用が可能となっている。

    Review

    ノブ1つで高さと角度を楽に調節
    予想以上の音の変化に驚かされました

    TONE FILTER ¥9,900

    部屋の鳴りに影響を受けやすいタム類のサステインを、音量や音質を変えずに適切に調整するのは熟練ドラマーでも難しい作業です。特に床の反射に影響されるフロア・タムは対処が難しく、筆者もライヴやレコーディングなどのサウンド・チェック時に苦労した経験があります。今回のTONE FILTERはそのようなときに、タムやフロア・タムのボトム・ヘッドの近くに設置するだけで、サステインを簡単に調整できる便利アイテムとのこと。

    さっそくフロア・タムのボトム・ヘッドから3cmくらいの至近距離に置いてみると、まるで吸音材が直接ヘッドに触れているのかと疑うほどの、デッドな音色に変化。その効果が予想以上で驚きます。続いて距離を微調整しながらベスト・ポジションを探りましたが、この作業も1つの回転ノブを操作するだけで、高さと角度を同時に調整できるので、手の届きづらいフロア・タムの裏側でも楽に作業が可能。適正なポジションを簡単に見つけることができました。

    タム類のサステインのバランスは、レコーディング時の音質を整える際にはもちろんですが、ドラマーが心地良く演奏するためにも非常に重要な要素です。付属のクランプを使えばタム用にも対応可能で、重量も軽くてコンパクトに折り畳めるので持ち運びにも便利。現場での音作りにこだわるドラマーは、携帯したくなるアイテムだと思いました。

    台座の脚部を付属のクランプを交換することでスタンドへの取りつけが可能に。タムへの応用もできる。また本文でも触れられている“高さと角度が同時に調節できる”というノブはアーム中間部に見えるもの。

    お問い合わせ:ナイスカンパニー(https://niceinc.jp)