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TAMA Starclassic Walnut/Birchの限定フィニッシュ・スネアを試奏|博士 山本拓矢が試した【2025年7月号】のNEW PRODUCTS

  • Photo:Takashi Yashima(Snare Drum) Review:Takuya Yamamoto[bohemianvoodoo]

TAMA
Starclassic Walnut/Birch Limited Snare Drum
〜Bosse Fonce Outer Ply & Black Nickel Shell Hardware〜

分離感と音楽的表現の共存を目指し、TAMA流の現代的なサウンドを実現したStarclassic Walnut/Birch に、限定フィニッシュが登場。ダイナミックな木目が特徴のセンダン科のボッセ・フォンスをアウターに配し、オレンジ~赤へ変化する鮮やかなVermilion Bosse Fonce Fadeを採用。パーツにはブラック・ニッケル・フィニッシュが施され、美しさと個性を兼ねた逸品となっている。5点セットのシェル・パックも発売されているが、今回は14″×6.5″の別売スネアを検証する。

5点セットのシェル・パックもラインナップ。2タム、2フロア・タムというフル・セットで、モダンな浅胴仕様であることもポイント。バス・ドラムはタム・ホルダー・ベースを装着せず、スタンドを介してタムをセットするタイプで、サウンドやセッティングの自由度にこだわるプレイヤーにもおすすめのセット内容となっている。なお写真のスネア・ドラム、スタンド、シンバルは付属しない。

分離の良さとレンジによって変化するキャラクター
特別なフィニッシュはお互いを引き立て合う

速いアタックとディケイにより、明確な打点の輪郭が感じられつつ、オープンで伸びやかなリリースと、適度な存在感のバズ音が共存している、安定のStarclassicサウンドです。

分離の良さが特徴的なWalnut/Birchのシェルですが、チューニングのレンジによって変化するキャラクターにも注目です。シェルの振動特性に由来するのか、ロー・ピッチ側にショットの瞬間の点が、太く/大きくなる領域があり、ハイ・ピッチ側には、温かみを伴う乾いた質感、軽やかさを感じるそれがあります。ヘッドの張力に対しての振る舞いが自然とも言え、どのレンジにも美味しいポイントがあり、使い勝手が良さそうです。特別なアウター材の木目と、塗装によるフェードの具合い、パーツ・カラーなど、それぞれがお互いを引き立て合う組み合わせも、見逃せません。