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    TAMAがリリースした“革新”のコネクティング・ロッド=Mirror Rodを検証|博士 山本拓矢が試した【2025年4月号】のNEW PRODUCTS

    ツイン・ペダルの伝達ロスを極限まで排除した
    革新的コネクティングロッド

    TAMAより、ツイン・ペダルでの伝達ロスを極限まで排除した注目のコネクティングロッド、Mirror Rod(TMR1000)が満を持して発売! 左右4個ずつ、計8個ものボール・ベアリングを搭載することで滑らかな動きを実現し、左側ペダルのレスポンスの遅れや踏み心地の違いを解消している。

    また、素材にアルミを使用し、セッティングに必要な固定ボルトの数を最小限にすることでロッド自体の軽量化を図り、セットアップに要する手間も短縮。

    ロッドとペダルの固定部には、独自の機構を採り入れ、左側のペダルを踏んだ力をロスなくビーターに伝達するアイディアが随所に採用されている。たとえば、”ペダル軸取付部”にはボルト1本でもロッドを頑強に固定できる“押さえ板”を搭載し、”ロッド長さ調整部”には、押さえ板に加え、“押さえリング”と呼ばれる機構を合わせることで、より高い固定力を実現。また、押さえ板の形状の工夫により、コネクティングロッドのペダルへのスムーズな取付けや、持ち運び中のボルトの緩みや脱落防止など、ツイン・ペダルにおけるさまざまな課題を克服した渾身の出来となっている。

    一定の水準に達していたと感じていた
    ロッドの常識を覆すほどの反応速度と軽さ

    まず前提として、これまでのツイン・ペダルに標準装備されてきた、スタンダードなコネクティング・ロッドにも、特に問題はありません。必要な機能と耐久性が備わっており、演奏の道具として、過不足なく機能してくれます。

    2000年代後半、ユニバーサルジョイントにボール・ベアリングを用いたモデルが普及し始め、ガタツキの排除や、アクションの滑らかさという観点では、各社とも一定の水準に到達したと感じていました。しかし、このMirror Rod によって、その認識が覆されました。

    反応速度や動作の軽さといった観点では、頭1つ抜き出た感触があります。重心とモーメントの関係、剛性の確保と軽量化。突き詰めていくと、サウンドへの影響も無視できないでしょう。ツイン・ペダルの開発は、新たなステージへ突入したかもしれません。