GEAR
中国・シンセンを拠点に、アジアとアメリカでアンプやエフェクター、電子ピアノ、キーボードといった電子機器を展開するNUX(ニューX)。電子ドラムも手がける同社のエレクトロニック・パッド=DP-2000の国内販売が決定した。
DP-2000は8つのパッドからなるパーカション・パッドで、ブラックを基調に落ち着いたブルーがアクセントとなっている、精悍なルックスとシンプルなデザインが印象的だ。“パーカッション”のネーミングはあるものの、NUX電子ドラムのハイエンド・モデル=DM-8の高品質なドラム音源も内蔵しており、1台でドラム・キットとして演奏することも可能。
8つ並んだパッドは正方形で、従来の同系統の製品よりもパッド・エリアがコンパクトとなっており、操作部のゆとりや全体的な省スペース化にも一役買っている。発音中は各パッド左上のインジケーターが光る仕組みもスタイリッシュだ。プリセット・キットは20種類で、それとは別にユーザー・キットを20登録可能。もちろん各パッドの音色を個別に設定することもできる。
操作部は鮮やかなカラーLCDを備え、ツマミやボタンの数も最小限でシンプルといった印象だが、サウンド・エディットではサウンドのセレクト、ピッチ、音量レベルといったパラメーター、ディレイやリヴァーブ、オーヴァードライヴといったエフェクトなども細かく設定が可能。トレモロやBUSコンプレッサー、BUS EQが選択できるのも、エフェクターを開発してきた同社ならではだろう。
またパッドによっては2つの音色をアサインすることもできる。また、ハイハット・コントローラとキック・トリガー、その他のトリガーもアサインでき、拡張することでより演奏性が広がるだろう。
また、背面にはUSB-C端子も備えており、フラッシュ・メモリから20秒以内のドラム・サンプルを取り込んだり、DP-2000で演奏した音をフラッシュ・メモリに録音したりすることができる。NUXのBluetoothモジュール=NBT-1を接続することで、スマートフォンなどからBluetooth経由でオーディオ再生を行うこともできる。
国内での発売は4月12日を予定。先日KORGからもサンプリング・パッドがリリースされ、国内で手に入るエレクトロニック・パッドの選択肢がさらに増えたのはうれしいこと。NUXは日本では初上陸だが、プロ・ミュージシャンも数多く愛用するメーカーということで、気になる人はぜひ1度試してみては?
製品ページ:https://electori.co.jp/nux/DP-2000.htm
お問い合わせ: エレクトリ(☎03-5419-1593)