GEAR

UP
博士 山本拓矢が試した【2024年4月号】のNEW PRODUCTS!〜TAMA S.L.P. Expressive Hammered Steel Snare Drum〜
- Review:Takuya Yamamoto[bohemianvoodoo]
- Photo:Takashi Yashima

TAMAのハイ・コスパ・シリーズ=S.L.Pに
ハンマード・スティール・スネアが追加

TAMA S.L.P.シリーズにハンマード・スティールが新登場。
ハンマード加工されたスティール・シェルにブラックニッケル・パーツを装着し、チューニング次第でパワフルな響きから繊細なサウンドまで表現可能とのこと。
ストロークの幅を少し浅めにしたハンマード加工により、派手すぎずメロウで豊かな倍音を奏でるという。バランスの良いサウンドで、ロック、ポッ プス、フュージョンなど、さまざまなジャンルで活躍しそうだ。

詳細スペックはページ下部で!
Review
ハッキリした芯に対し
広がりのある倍音も備わっている

スティールらしく突き抜けてくる明るさもありつつ、ブラック・パーツとハンマード加工によるダークさの気配もあり、ハッキリした芯に対し、広がりのある倍音も備わっています。
文字にすると相反する要素が同時に存在しているようで、聴き方や録音環境によって、印象が変わる部分もありそうですが、このような楽器は、アンサンブルの中でちょうど良い存在感を示してくれる傾向があります。
ハンマリングによって分散させられてはいるものの、スティール特有のピークはしっかりしているので、裏ヘッドとコイルのテンション調整によって、スナッピー成分をどれくらい引き出すかで、混ざり具合いをコントロールする手法が有効と見られます。
ボルトを回したときの反応が素直なので、スキルがある方は容易に使いこなせますし、スキル習得にも向いた楽器でもあります。
GEAR SPEC
LST146H
¥53,900
【シェル】1.2mm厚ハンマード・スティール
【サイズ】14″×6″
【フープ】プレス(スティール2.3mm厚/10テンション)
【打面ヘッド】TAMA/EVANS G1コーテッド
【スナッピー】20本線(MS20SN14S)
【ストレイナー】MLS30ABN
製品ページ:HP
お問い合わせ:星野楽器販売(☎0561-89-6900)