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    博士 山本拓矢が試した【2023年10月号】のNEW PRODUCTS!〜TAMA STARPHONIC Limited 14″×5″ Maple Snare Drum〜

    • Review:Takuya Yamamoto[bohemianvoodoo]
    • Photo:Takashi Yashima

    TAMA STARPHONICより
    フィニッシュも美しい
    深さ5″の限定メイプル・スネアが登場!

    独自の機構を備え、ヴィンテージ機材のようなふくよかでアコースティックな鳴りを追求したTAMAのスネア・シリーズ=STARPHONIC。深さ6″〜7″を中心にラインナップしている同シリーズより、14″×5″のメイプル・スネアが限定発売。

    メイプル6プライに、アウターには化粧板として杢目が美しいフィギュアード・メイプルを配し、6mm厚に成型。レギュラー・ラインナップにはない5″の深さがもたらすレスポンスに優れたオープンかつクリアな響きが特徴で、明るく軽やかなサウンドに仕上がっているという。

    フィギュアード・メイプルの杢目を生かすように、フィニッシュはクリアかつ気品漂う深いエメラルド・グリーン(エメラルド・フィギュアード・メイプル・フィニッシュ)。

    PFM145-EFM ¥89,100
    詳細スペックはページ下部で!

    Review

    ユニークな機構に目が奪われがちだが
    現代の名器といって差し支えない音色と感触

    以前、ウォルナットの14″×7″を試して以来、強く印象に残っていたSTARPHONICの限定モデルが登場しました。このシリーズは、タッチや反応といった演奏性と表現力の分野において極めて優れた要素があり、個人的に最も好きなスネア・ドラムの1つです。

    テンション・ボルトを緩めるとフックが外れ、ヘッドが容易に交換できるというユニークな機構に目が奪われがちですが、フープやラグの重さ、使用されている非金属パーツの配置、スネア・ワイヤーの太さなど、あらゆる要素の組み合わせの結果がこの音色と感触であり、現代の名器といって差し支えないでしょう。

    いわゆるバック・ビートがメインの音楽を演奏する場合などは、他に適した楽器があるかもしれません。しかし演奏の楽しみや、技術の習得や確認など、いち演奏者としてスネア・ドラムという楽器と向き合う機会があるならば、このような楽器を1つは持っていても損はないと思います。現状のラインナップにはない深さ5″であるということも見逃せないポイントです。しかし、相変わらず信じられない価格ですね。たとえ倍の価格だったとしても、違和感のない楽器です。

    • スネアのボトム。ヘッドはTAMA/EVANSのスネアサイド300が標準装備。

    GEAR SPEC

    PFM145-EFM
    ¥89,100

    【シェル】メイプル6プライ+フィギュアード・メイプル1プライ(アウター)/6mm厚
    【サイズ】14″×5″
    【フープ】プレス(Grooved Hoop/10テンション)
    【スナッピー】ハイカーボン・スティール20本線
    【ストレイナー】MLS50A
    【打面ヘッド】エヴァンスG1コーテッド
    【カラー】エメラルド・フィギュアード・メイプル

    製品ページ:HP
    お問い合わせ:星野楽器販売(☎0561-89-6900)