プランのご案内

DRUM KIT LIBRARY

UP

【Set Up】増子央人

  • [Age Factory]

増子が愛用しているイヤモニ&モニター環境について語っていただいたアンケート・コーナー「プロ・ドラマーのイヤモニ事情」はこちらをチェック!

  • Photo:Kazma Kobayashi(Bearwear, UUWorks)/portrait、Tetsuro Sato/gear

TAMA Starclassic Bubinga 

ハイハット2台でグルーヴを彩る個性凝縮の24"キット



結成15周年を迎えた奈良発の3ピース・バンド=Age Factory。パワフルなビートと繊細なハイハット・ワークを両立させたドラミングでロック・サウンドの屋台骨を担う、増子央人の愛器を初取材!

11月3日、Zepp Divercity Tokyoで行われた「“Sono nanika in my daze” Release Tour 2025」の最終公演で使用されたドラム・セットは、爆発力のあるサウンドを求めて購入し、2018年から愛用しているというTAMA Starclassic Bubinga。

24"バス・ドラムの左右に14"と16"のフロア・タムを配した、最小限にして抜群の存在感を放つノータム・セッティングで、「このセッティングには、ドラムを始めた頃から憧れがあって。その理由は最初こそルックスのカッコ良さだったんですけど、14"と16"のフロア・タムを同時に叩いたときのロー感に迫力があるので、結果的にサウンド面でもAge Factoryに合う組み合わせでしたね」と増子は語る。打面ヘッドは、バス・ドラムにレモのパワーストローク3コーテッドで、フロア・タムにはエヴァンスのEC2クリアをチョイスし、ジェル・ミュートで余分な倍音をカット。



5点のシンバルはすべてジルジャンで、奏者左側の18” S Rock Crashのみ高さをつけてセット。一番のこだわりは、奏者左側とセンターに配置された2台のハイハットで、センター・ハイハットは、5年ほど前の「Dance all night my friends」のレコーディングから導入。「rest/息」で初めてチャレンジしたレゲトン風のビートにおいて、グルーヴを崩さず一定のリズムでハイハットを刻み続けることと、フル・ストロークでのスネアのヒットとを両立させる場面でも重要なアイテムとなっている。また、両ハイハット共にシンバルを上下逆にセットしているのは、クローズ状態で刻む際に、より厚みのあるボトム・シンバルをヒットすることで倍音を最小限にカットし、機械音と同等の硬質なサウンドに近づけるため。



以前はどちらも同じモデルで揃えていたそうだが、「少し印象の違うハイハットを16ビートで交互に刻んだときに、波打つような独特のグルーヴができるのが面白いなと思って、今は別のモデルを組み合わせています。この実験は現在進行形ですね」と増子。最新アルバム『Sono nanika in my daze』に収録の「海に星が燃える」や『Songs』収録の「Shadow」では、センター・ハイハットを手動でオープンにしてプレイするなど、2台のハイハットを余すところなく最大限活用している。



スネア・ドラムは鳴りを重視したセレクトで、ラディックのブラック・ビューティー(14"×6.5")に、エヴァンスSTシリーズの打面ヘッドが張られていた。ライヴ/レコーディング共に愛用しているとのこと。



フット・ペダルは、TAMA Speedcobraのツイン・ペダルで、シャフトはMIRROR RODに換装。ビーターは今年に入って導入したというLowboy Custom BeatersのFelt Daddyで、「ビーター自体の重さもあって、踏んだときのロー感が以前より増した感覚があるのと、打面に対するインパクトも強くなった感じがして好きなんです」と、その使用感の良さを語ってくれた。ハイハット・スタンドはYamahaのFP9シリーズで、クローズする際によりソリッドに踏み込めるよう、滑り止めのガムテープが貼られていた。



増子の愛用スティックは、プロマークのForward 5B Raw Hickory Drumstick。ラッカーを使用しないナチュラル加工のため、汗で滑るリスクのないところが気に入っているそうで、「今、スティックはこれしか使ってません!」とイチ押し。

SET UP!

【Drum Kit】
TAMA
Starclassic Bubinga
24"×16"BD、14"×14"FT、16"×16"FT

【Snare Drum】
LUDWIG
Black Beauty 14"×6.5"

【Cymbals】(L→R)
ZILDJIAN
18" S Rock Crash、
14" S Hihat Bottom(top)+14" A New Beat Hihat Top(bottom)、
14" A New Beat Hihats(bottom+top)、
18" S Rock Crash、
20" A Rock Ride