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アコースティックエンジニアリングが手がけた“ドラムが叩ける”プライベート・スタジオ Archive #7[神奈川県 髙橋 健さん宅]
- 取材:編集部 撮影:関川真佐夫
- 文:西本 勲
“自宅で思いきりドラムを叩きたい。しかも良い音で”……スタジオやライヴ・ハウスなどの防音/音響工事を行う専門業者、アコースティックエンジニアリングが住宅に施工したドラム用防音室にフォーカスする連載企画。今回はギターとドラム、どちらも楽しみたいという夢を叶えた髙橋さんの自宅スタジオを紹介していく!
これで完成ではなく
さらに理想へ近づけていく過程が楽しい

髙橋さんは趣味でギターを弾いており、自身でオリジナル・ギターも製作するほどの傾倒ぶり。その一方で、身近なドラマーを目の前で見ているうちに以前から興味があったドラムへの関心が高まり、5年前からレッスンに通い始めた。そんな髙橋さんがマイホームを建てるにあたり、ギターとドラムを演奏できる部屋を作るのは自然なことだった。
「リハスタで練習する大変さを痛感していたし、生涯にかけるお金と労力、時間を考えると、家に防音室を作る価値は大いにあると思ったんです。そして、どうせ作るならバンドでリハーサルできる部屋が良いなと」。

アコースティックエンジニアリングに対しては、「自分が思ってもいなかったところまでいろいろ気を配っていただいた」と感謝の言葉を繰り返す髙橋さん。
「打ち合わせのときからドラムの話で盛り上がっていましたが(笑)、作り始めてからは、“こんなところにも配慮しているんだ”と驚きの連続でした。スタジオ作りのプロにとっては普通のことなのかもしれませんが、こちらが曖昧に伝えたところもイメージ通りに仕上げていただいて。完成したときは、ただここに立って“ あそこにあれを置いて……” と考える時間が楽しかったです」。
立地の関係でスタジオは実質地下にあり、住宅の防音室としては破格の遮音性能を誇る。今は、家族が寝静まった夜中にこの部屋を使うことが多いという。
「今後はバンドのリハもやりたいし、マイクを立てて一発録りもしてみたい。機材の配置もまだまだ工夫したいと思っています。だから今は、まだ完成形ではないんです」。




ドリーム・シアターのファンが集まるセッションにギターで参加したり、コピー・バンドを組んで活動していた時期もあるという髙橋さん。ドラムを始めてからはギターから少し離れていたが、最近また当時のセッション仲間から声がかかり、再びギターを手にしたそうだ。「ドラム・セットをパールにしたのは、好きなドラマーで使っている人が多いから」とのことで、取材時にはスティーヴ・コールマン(sax)との活動などで知られるショーン・リックマンの映像を見ながら熱く語ってくれた。
※本記事は2024年1月号掲載の記事を転載したものになります。
アコースティック
エンジニアリングとは?
株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。
株式会社アコースティックエンジニアリング
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Mail:info@acoustic-eng.co.jp
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