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アンディ・ハーレー[フォール・アウト・ボーイ] ドラマガ初登場インタビュー【Memorial Interview|2009年5月号】

  • Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine Interpretation & Translation:Miki Nakayama Photo:Tetsuro Sato

音楽の基盤をしっかりドラムで支えるってこと
目立ちたがりのドラマーとは正反対なのさ

国内/海外の豪華アーティストが集結し、オーディエンスを熱狂させる夏の大型フェスの1つである「SUMMER SONIC 2025」。その出演アーティスト第1弾が発表され、アメリカ・シカゴ発のロック・バンド=フォール・アウト・ボーイがヘッドライナーに決定! ドラマガ本誌では2009年5月号にてドラマーのアンディ・ハーレーに取材を行っており、それが記念すべき初登場となった。激しさとクールさが同居したアプローチを特徴とする彼の当時のインタビューを一部お届けしよう。

アンディ・ハーレー ドラムを始めたのは4年生くらいで、最初からドラム・レッスンを受けていたんだ。7年生くらいからスクール・バンドでプレイするようになって、それは高校まで続いたよ。マーチング・バンドとか、パーカッション・アンサンブルとかでプレイしていたんだ。俺はマリンバ、 シロフォン(木琴)、ティンパニなどのドラム以外の打楽器もやっていたのさ。バンドでプレイし始めたのは14歳くらいだった。友達と一緒にね。

アンディ そう。パンクやメタルなど子供の頃から聴いていた音楽をやっていたよ。

アンディ スレイヤーのデイヴ・ロンバードだね。あとEストリート・バンドのマックス・ワインバーグ。この2人から一番影響を受けたよ。

アンディ うん、 かなり。メタルを聴いて育ったから、子供の頃はマックス・ワインバーグをあまり意識していなくて、彼をドラマーとしてすごいと思い始めたのは、後になってからなんだ。ほら、マックスのプロらしいテクニックって本当にすごいだろう? あとEストリート・バンドでの彼のプレイはとてもシンプルなのに、 音楽をちゃんと運んでいく力を持っていると思うんだ。

アンディ いろんな点を取り入れていると思うけど……そうだな、譜面の読み方とか、メロディックな音楽の演奏の仕方とかかな。メロディックな音楽を打楽器でプレイするって素晴らしいことだと思うんだ。それにメロディという制限の中でリズムを作り上げる方法も学んだよ。そんなふうに曲の構成の中でのドラムの役割みたいなことを学んだのさ。

アンディ 俺達全員がさまざまなテイストを持ってるのは明らかだし、俺はいろんな要素をドラムでミックスしようと試みたんだ。実はパトリック(スタンプ/vo、g)もドラムを叩くから、彼もいろんなリズミック・アイディアを取り入れて曲を書いたんだよ。俺はそれも参考にしたね。

歌詞やメロディはたいてい最後に出来上がるだろう? だから最初にあった小さなアイディアを元にみんなと共同作業で作り上げていったのさ。音楽を前進させるグルーヴを出しつつ、ソリッドな基盤を作り上げるためにね。これはドラマーとして俺が一番夢中になっていることなんだ。つまり、音楽の基盤をしっかりドラムで支えるってこと。目立ちたがりのドラマーとは正反対なのさ。