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RolandのV-Drumsに静粛性を極限まで追求した“V-Drums Quiet Design”が新登場!

RolandのV-Drumsに、電子ドラムの打撃音や振動を極限まで抑え、静粛性に特化したモデル=V-Drums Quiet Designが誕生! 日本の住環境で電子ドラムを使用するにあたっての課題に切り込んだ画期的なモデルとなっている。

キットとして販売されるパッケージは、スネア/タム×3/キック/シンバル(ハイハット、コントロール・ペダルFD-9、クラッシュ、ライド)/ラック/ノイズ・イーター/音源モジュールTD-07を搭載したVQD106と、すでに音源モジュールを所有している人や好みのモジュールを使用したい人に向けた、パッドのみで構成されたVQD106PADSの2種類。パッドやラック、ノイズ・イーターにいたるまで完全新設計で、“最も静粛性の高いV-Drums”とのこと(静粛性に関する詳細はこちら)。

まずスネア・パッドPDQ-8S、タム・パッドPDQ-8は、ハニカム構造のラバー素材と、独自のメッシュ・ヘッドを組み合わせることにより従来を上回る消音性を実現。裏面には多孔構造のフレームを使用することにより筐体自体の振動音も抑えている。スネア・パッドPDQ-8Sには打面との叩き分けが可能な10″相当のリムを備えており、ヘッド部と分離したフローティグ設計にすることでこちらも音量を抑えている。

キットに同梱されるシンバル・パッドはすべてCYQ-12で、こちらもメッシュ・ヘッドとハニカム構造のソフト・ラバーにより消音性を実現。センサー部/非センサー部の分離、OUTPUTジャックの分離(全パッドに適用)など、打撃時に振動音を発する部分は極力分離させることで、発音する要素が徹底的に排除されている。エッジ・ショットやチョークにも対応しており、演奏性は従来のV-Drumsと遜色ないものになっている。

キック・パッドKDQ-8は独自のメッシュ・ヘッドと多層クッションによる新設計で消音性能をアップ。さらに打面のフローティング設計、レッグには中空構造のラバー・フットを採用し、付属の消音ボール型ビーターKDB-Qを使用することで打撃音と床への振動を大幅に軽減している。そしてノイズ・イーターもキック・ペダル用のNEQ-K、ハイハット・ペダル用のNEQ-Hという専用設計になりリニューアル。コンパクト&軽量化されたのもうれしい。なお、キットを組むラックの接地部分には半球型の防振ゴムが装着されており、キット全体の防振対策も万全だ。

静粛性をとことん追求しつつ、Rolandが長年培ってきた演奏性という点においても妥協せず生まれたV-Drums Quiet Designが、日本のドラム練習環境をさらに改善してくれるだろう。なお、VQD106PADSは2024年末〜2025年1月の発売を予定している。

VQD106の静粛性について詳しくはこちら→https://roland.cm/vqd_mag202410