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    Interview−アッシュ・ソーン

    • Interview:Seiji Murata/Translation & Interpretation:Akira Sakamoto

    アデル、Seal、サム・スミス、アリシア・キーズ……挙げればきりがないほどのヒット曲に携わる英国が誇るセッション・グレイト=アッシュ・ソーンが、新作EP『66991』を発売! 9月16日発売のドラマガ10月号では、彼の独占インタビューに成功。ここではその一部をチラ見せ公開! 気になる全編はドラマガ10月号をぜひ!!

    コープランドがきっかけで
    ジャズから80年代の新しい音楽に
    関心が向くようになった

    ●今回は本誌初登場ということで、あなたの音楽的な背景から新作EP『66991』についてうかがいます。まず、あなたがドラムを始めたのは、10歳のときにサンディ・ネルソンの「Let There Be Drums」を聴いたのがきっかけだったそうですね。

    アッシュ その通り。父親がレコードで聴かせてくれてね。僕にとってはそれまで聴いたこともないサウンドで、自分もああいうサウンドが出したいと思ったんだ。それで、友達の兄がドラムをやっているのを知って、彼とよく遊ぶようになってからは、ずっと両親にドラム・セットを買ってくれとねだり続けて、1年後ぐらいにようやく買ってもらってね。以来ずっと、両親には感謝しているよ。

    ●ドラムを叩き始めて最初に興味を持ったのはどんな音楽でしたか?

    アッシュ 最初はジャズだった。学校の音楽の先生がジャズ・ピアニストで、11歳のときに彼のトリオに参加させてもらったのをきっかけに、ブラシも使うようになったんだ。その後はビッグ・バンドの音楽やバディ・リッチ、アート・ブレイキーなんかも聴くようになって、幸運なことに、14歳のときに父親が2人のライヴに連れて行ってくれて、本人に会うこともできた。今から考えてもとても貴重な経験だったと思う。そんなふうに、しばらくの間はジャズにのめり込んでいたけれど、やがてロックも聴くようになった。最初に興味を持ったバンドの1つがポリスで、スチュワート・コープランドは10代の僕の興味がジャズから80年代の新しい音楽に向くようになるきっかけになったんだ。もちろんジャズから離れたわけじゃなかったけれど、同じ16歳ぐらいの年頃の友達がマドンナなんかを聴いているときに、僕だけバディ・リッチを聴いているのは奇妙な感じだっただろうな(笑)。

    ●デビュー当時のポリスは、パンクの要素も持ち合わせたロック・バンドでしたが、スチュワート・コープランド自身は当時からレゲエの影響も強く受けていたりして、ユニークな存在でしたよね。

    アッシュ そうそう。僕がレゲエに興味を持ったのも、スチュワートを聴いたがきっかけだった。その後、僕がロンドに出て最初に出会った優秀なミュージシャンの1人が、当時マッシヴ・アタックでやっていたカリブ出身のウィンストン・ブリセット(b)で、彼が僕のドラムを叩いてレゲエについてのきちんとした初歩を教えてくれたんだ。

    『66991』
     Ash Soan

    ●新作のEP『66991』についてもうかがいますが、これはあなたの一連の実験の中間報告といった位置づけになるのでしょうか?

    アッシュ まさにその通りだよ。もともと、ニューヨークのセス・マイヤーズのテレビ番組にリモートで出演したときに、“画面で紹介できるようなアルバムはあるかい?”と聞かれて、“まだないから宿題にしてほしい”と言って(笑)、そのときに取り組んでいたいくつかのアイディアをエディットしたり膨らませたりしてEPに仕立てたというわけ。スチュワード・コープランドが参加してくれた「Completely Sane」は、もともと僕がインスタグラムに上げたドラム・パートにスチュワートがベースやギター、キーボードなどのパートを加えたもので、発表してもいいかと聞いたら「もちろん!」と言ってくれたから、EPに収録することにしたんだ

    アッシュの独占インタビューの本編はドラマガ10月号をチェック!

    ドラム・マガジン2021年10月号は、ドラマーならば誰もが気になる”足回り”にフォーカスした”Foot Work”の総力特集! フット・ワークをテーマにした特別対談を皮切りに、9名のトップ・プロの”足技”を超至近距離から捉えた動画連動のthe Focus Special、プロ・ドラマーの60名に足回り事情を聞くDrummer’s Drummer、そしてドラマガの人気企画=フット・ペダル踏み比べ、さらにレジェンド・ドラマーの”足元”考察など、さまざまな角度から”ドラマーの足回り”に大接近。

    アッシュのアーティスト特集では、約1万字に渡るロング・インタビューの他、彼のプライベート・スタジオにも大接近! そしてもう1人のアーティスト特集はアメリカが誇るトップ・セッション・ドラマーのマット・チェンバレン! UKとUSのファースト・コールが揃い踏みです!!