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    【今、読みたい“リズム&ドラム”対談】ZAX×Katsuma【2021年1月号】

    歌を突き動かす
    “Live Drummer”としての矜恃

    2021年1月号の特別企画、「今、読みたい“リズム&ドラム”対談」より、日本のラウド・ロック代表格である2人が語り合う。彼らの対談の一部チラ見せ! ここでは、共通項でもある圧倒的な“ライヴ・ドラミング”において、お互いが大事にしている“歌とドラムの関係”について語ってもらったセクションを公開!!

    ●Katsumaさんは、以前からZAXさんに影響を受けているとおっしゃっていますよね。

    Katsuma そうですね。ZAX君のドラムって“人間そのもの”っていう感じなんですよね。野生的って表現する人もいるんですけど、俺の中ではめちゃくちゃ人間らしいプレイだと思ってて。“グワーッ”って激しくいくところはいくけど、感情に沿って歌うところはドラムで歌ってるし。ものすごく人間っぽいんです。サポート・ドラマーの人って、わりと自分らしさは抑制することが多いと思うんですけど、ZAX君の場合はそういうことをしないんですよね。

    ZAX ハハハ(笑)。

    Katsuma それでも、その曲にパワーとグルーヴを与えて、ヴォーカルを突き動かすようなプレイをしていて、結果的にそのバンドがレベルアップしているんですよね。ずいぶん前に福島で開催されたフェスでThe BONEZを観たんですけど……ZAX君のドラミングが衝撃すぎて、今でもそのプレイを鮮明に覚えてます。俺はずっとステージ脇で観てたんですけど、そのときに“あぁ、俺はこうなりたい”って思ったんです。

    Profile|カツマ●1987年生まれ、愛知県出身。07年にcoldrainを結成し、翌年にメジャー・デビュー。海外でのフェスやツアーを行うなど、国内外問わず活動の場を広げている。19年8月に6thアルバム『THE SIDE EFFECTS』を発表。今年20年2月には、バンド主催のBLARE FEST 2020を開催し、10月にライヴBlu-ray/DVD『coldrain – LIVE & BACKSTAGE AT BLARE FEST. 2020』をリリース。ソロとしては、清春やDuranらのライヴ/レコーディングに参加するなど、活動の場を広げる。

    ZAX うれしいな。

    ●今、Katsumaさんがおっしゃっていること、今から7年前のKatsumaさんのツイートでも「ZAX君のドラムは、爆発的なパワーと歌のプッシュアップの両立を体現してて、そしてものすごく人間的でグルーヴィで、フレーズ自体が歌みたい……ってこれ全部俺が目指してるドラマー像やないかい!!」という投稿をされていて……。

    Katsuma 俺、今と言ってることがまったく変わってないじゃないですか(笑)! たぶん、自分がどういうふうになりたいかが定まったのが、そのくらいの時期だったと思うんですよ。そのときに目指すところの一番頂点にいたのが、ZAX君だった。

    ●ZAXさんの中には、自分を解放しながらアーティストを後ろからプッシュしていくっていう意識があるんですね?

    ZAX それはもう、100%ありますね。そうじゃないと、俺が叩く意味がないし。ドラムと歌って、ある意味で“対”になる関係にあると思うんです。

    Profile|ザックス●1980年生まれ、兵庫県出身。04年にPay money To my Painを結成し、06年にメジャー・デビュー。13年12 月に「From Here To Somewhere」の開催をもって活動休止を発表した。現在は、12年に結成したThe BONEZのドラマーとして活動中。19年にはキャリア初のワンマンZepp Tourを開催、各地即日完売し話題となった。自身のバンド活動の傍ら、CharやAA=などのサポート活動も積極的に行っている。

    ZAX だから、ドラムで歌を押し上げるっていうか、歌と一体化するプレイはいつも心がけていますし、歌ってる人の声量とか間の取り方っていうのは、いつもすごく気にしています。逆にあんまり尊敬してない歌い手さんのバックだと叩けない……楽しくないですから。

    ●Katsumaさんも以前のインタビューで、歌とドラムの関係の重要さについてお話ししてくださっていましたよね。

    Katsuma そうですね。ドラムとヴォーカルってけっこう密接な関係にあるって俺も思うんですよ。よくバンドの中では、ドラムとベースの“リズム体”って言われますけど、その関係性とはちょっと違うんですよね。

    ZAX そうそう。俺は、歌は“点”で成り立っている感覚があるんだよね。その点に、ドラムが合わせにいく感じ。そういうのは、リハーサルとか、日常の会話から感じ取っていくんだよね。

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    この続きは発売中のドラム・マガジン2021年1月号にて!

    本誌でも引き続き、今年2月に開催されたcoldrain主催フェス“BLARE FEST 2020”での共演や、お互いのプレイ・スタイルにおける“共通項”を深掘りしていく!

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