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【Product Report】Zildjian ALCHEM-E Perfect Tune Headphone meets 米澤茜
- Photo:Yuki Kawamoto(Akane Yonezawa) Movie:Shigeki Azuma
- Recording:Taro Kuroda Hair & Make:GiGGLE
ジルジャンの次なる一手
ALCHEM-E Perfect Tuneヘッドホンを
米澤茜が体感!!
世界最古にして最大のシンバル・メーカーであるジルジャンが開発し、400年以上を誇る歴史の新境地として注目を集める本格派ヘッドホン=ALCHEM-E Perfect Tune。本記事ではAve Mujicaの活動をはじめ、ソロ・ツアーやシングル・リリースなど、1人のミュージシャンとしても国内外で活躍を見せる、米澤茜によるレビューをお届け。シンバル・メーカーが“本気で作った”ヘッドホンの詳細に迫る。
──Introduction──
米澤によるレビューの前に、ALCHEM-E Perfect Tuneがどういったヘッドホンなのか、そのスペックを解説していく。
「“こう聴きたい”というイメージ通りに聴こえる
いい音で音楽を聴きたい人もきっと感動する」(米澤)
その製品名からもわかるように、昨年同社から発売され、大きな話題となった電子ドラム=ALCHEM-Eの名を冠したこのヘッドホンは、40mmダイナミック・ドライバーを搭載。これはドラムやシンバルにあたる周波数帯のチューニングに長けたもので、ふくよかな低音と繊細な高音をリアルに表現している。特にシンバルのきらびやかなサスティンを明瞭に伝える音響設計は、シンバル・メーカーのジルジャンならではのこだわりと言え、ドラマーの演奏時のモニター環境をより快適なものにしてくれることだろう。その高音質さゆえに、ドラム/電子ドラムのユーザーのみに向けたヘッドホンというわけではなく、プロから一般リスナー、そして純粋に音楽を楽しみたい愛好家まで、幅広い層に訴求する1台となっている。
本機は大きな特徴は、スマートフォン・アプリの“Zildjian”と接続することで、“聴こえ方”をカスタマイズできる点だろう。アプリによって個々の耳が持つ独自の聴覚特性をマッピングすることで、そのサウンドを完璧にミックスし最適化。ユーザーそれぞれに最もふさわしい試聴環境を提供してくれる。EQ設定もカスタマイズが可能だ。

また、2段階のアクティブ・ノイズ・キャンセリング機能を搭載。「フルノイズ・キャンセリング(full)」モードでは、極力外音を遮断。ヘッドホンから流れる音楽に没入できるモードとなっている。一方、「プレイアロング(half)」モードは、ノイズを半減させる仕様。ヘッドホンの音だけでなく外音も聴こえる仕組みになっており、ヘッドホンから音楽を聴きながらドラムを演奏するといったシチュエーションで威力を発揮しそうだ。

1回の充電による再生時間は約45時間。長時間の使用が可能だ。また、しっかりとフィットしてズレにくい構造を有しており、使用時のストレスを軽減。ドラムの演奏時に着用しても、快適なリスニングを提供してくれる。コントロール・ノブはアクセスしやすい設計になっており、歩きながらでも音量調整や、楽曲の変更が可能だ。さらに、イヤー・パッドとヘッド・バンド・パッドは交換可能。その交換により、快適な使用感が持続される仕様になっている。

付属のキャリーケースは耐久性と利便性に長けたシリコン製。ヘッドホンを衝撃からしっかりと保護してくれる。柔軟で軽量かつコンパクトな作りは、持ち運びにも最適だ。カラー・バリエーションはBLACK/MIDNIGHT/SANDSTORMの3種が用意されている。
シンバル・メーカーが開発した“自分だけのリスニング体験”を提供するヘッドホン=ALCHEM-E Perfect Tune。次ページでは、Ave Mujicaのドラマーとしても活躍する米澤茜がリスニング/モニタリング両面でその実力を体感! 特別に撮り下ろしたスペシャル・ムービーと共に、詳細に迫ってみたい。
Next▶︎米澤茜がALCHEM-E Perfect Tuneを“推す”理由


