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祝“イケシブ”オープン1周年!ドラムステーション渋谷の魅力を再発見(前編)

  • Contents/Interview:Rhythm & Drums Magazine  Text:Isao Nishimoto  Photo:Takashi Yashima

1st Anniversary!!!
イケシブ(IKEBE SHIBUYA)
オープン1周年特別企画

楽器カテゴリー別に、それぞれの特色を打ち出したショップ展開を行っているイケベ楽器店。渋谷の中心部に位置するスタイリッシュな旗艦店“イケシブ(IKEBE SHIBUYA)”がオープン1周年を迎えたこの機会に、3Fのドラムステーション渋谷をあらためてクローズ・アップ。イケシブ以前よりプロ/アマチュア双方から厚い信頼を寄せられてきた同店のコンセプトや強みを、全2回で伝えていこう。

▲取材に応じていただいた、ドラムステーション渋谷スタッフの大渕 悟さん。

▼こちらもチェック!▼

昨年12月公開の「にのまい meets Roland V-Drums Acoustic Design VAD103(池部楽器店独占販売)」
では、大渕さんがドラムYouTuber=にのまいと共にVAD103を徹底解説!

入り口はライトに、でも奥深いお店でありたい

東京と大阪に3つの店舗を構えるドラムステーション。その2店舗目として、2004年に開店したのがドラムステーション渋谷(以下、ドラステ渋谷)だ。当時は渋谷駅西口エリアに点在する専門店群の1つで、ドラムからパーカッションまで充実した品揃えと、ライヴ・ハウスやスタジオの多い渋谷という好立地により、多くの打楽器プレイヤーにとっての“頼れるショップ”として定着した。2019年には、周辺地域の再開発に伴い複数の店舗を統合した“イケベ楽器村 プロショップタワー”の1フロアに期間限定でリニューアル、そして2021年3月の“イケシブ”オープンで現在の店舗になった。

「高感度な街=渋谷にあるドラム専門店として、常に一番ホットなもの、最先端のものを取り揃えていきたい」と話すのは、イケシブ渋谷スタッフの大渕 悟さん。

「初心者から上級者まで、すべての人に分け隔てなく楽しんでいただきたい。その一方で、常連さんに“いつものアレ”と言われたらすぐに対応できる。これは開店当初から変わらないコンセプトです。入り口はライトに、でも奥が深い。そんなお店でありたいと思っています」

▲イケシブ3階のドラムステーション渋谷。
同じ階にはベース専門店のグランディベース東京と、リペア&カスタム工房のWSRがあり、
それぞれが独立したショップとして各々の世界観でデザインされている。

“音楽・楽器の次世代型ストア”をテーマに掲げるイケシブは、店舗そのものが、そこにいるだけで楽しくなるようなエンターテインメント空間。ファッション・ビルのような雰囲気の中に楽器が並んだ様子は、他では感じたことのないワクワク感を与えてくれる。ドラステ渋谷も、そんなイケシブ全体のコンセプトに沿った店作りが行われている。

▲店内左側をほぼ埋め尽くす、スネア・ドラムとケースが並んだラック。
海外と国産、そしてメーカーごとに整理されている。
▲スネア・ドラムが並ぶラックの隣りには、国内外のトレンドを押さえたドラム・セットが!

駅からのアクセスに注目。
目印は“渋谷フクラス”→そのすぐ裏側がイケシブ!

ドラステ渋谷の大きな特徴の1つが、渋谷駅から徒歩数分圏というロケーション。JR/東急/京王の3社/10路線でアクセスできる渋谷は、都内はもちろん近県からも足を運びやすい。ドラステ渋谷のあるイケシブは、そんな渋谷に2019年にオープンした複合施設“渋谷フクラス”のすぐ裏側。フクラスに隣接する渋谷中央街の入り口からは、わずか1分ほどで辿り着ける。

★オススメのルート

[JR渋谷駅(山手/埼京線/湘南新宿ライン)]
南改札→西口を目指す→バスターミナルを渡り渋谷フクラスへ→渋谷中央街を直進→左手にイケシブ!

[京王井の頭線]
中央口改札を出てエスカレーターを降りる→右に直進して渋谷フクラスへ→渋谷中央街を直進→左手にイケシブ!

[東横線/副都心/半蔵門/田園都市線]
渋谷スクランブル交差点から井の頭線ガード下をくぐり渋谷フクラスを目指す→渋谷中央街を直進→左手にイケシブ!

[銀座線]
スクランブルスクエア方面改札→西口バスターミナルを渡り渋谷フクラスへ→渋谷中央街を直進→左手にイケシブ!

▼イケシブまでの目印はコチラ!▼

▲フクラスに隣接する渋谷中央街(正式名称は渋谷中央通り)。
ここからイケシブまではあっという間だ。
▲渋谷西口の新たなランドマーク、渋谷フクラス。
かつて東急プラザがあった場所で、今もメイン・テナントとして入居している。
▲写真の道順で渋谷中央街を進むと、最初の交差点を左折してすぐイケシブに到着。
赤い格子型のフレームと、次世代の注目クリエイターによる作品が掲出された“イケシブアートウォール”が目印。
▲アートウォールの反対側がイケシブ入り口。

渋谷駅は構造が複雑で、利用する路線によっては目的の出口に辿り着くのが簡単ではない場合もある。イケシブのWebサイトにあるACCESSのページにも、路線別の使用する改札と大まかな所要時間が記されているので参考にしてほしい。ちなみにこのACCESSページには、車やバイク、自転車を利用する人のための駐車場/駐輪場マップや、バスを利用する人のための停留所リスト(乗り換え案内サービスの一部)へのリンクも用意されている。

失敗しないスティック選びができる場所

ドラマーが楽器店を訪れる目的はさまざまだが、おそらくその上位に来るのが“スティックを買うため”だろう。ドラステ渋谷には常時200種類以上のスティックが並び、幅広いドラマーのニーズに応えている。そして、これだけ種類がある中から自分に合ったスティックを見つける上で頼りになるのがスタッフの存在だ。

「ドラムを始めたばかりのお客さんはもちろんですが、かなり追求しきった上で迷われるお客さんもたくさんいらっしゃるので、一人ひとり親身にご相談に乗っています。こういうジャンルの音楽で、こういう音を出したいというお話を聞きながら、目的に合うスティックを一緒に探していく作業は、スタッフも学ぶことが多いんです。“こういうチョイスが意外と良かった”というようなお話を聞いて、なるほどと思ったり。お客様とのそんなやり取りを我々も楽しんでいます」

今やネットでいろいろなものが簡単に買える中、こうしたコミュニケーションがリアル店舗の大きな強みであるのは間違いない。

「どのスタッフもしっかりした知識を持っていて、お客様と仲良くしたくて待っています(笑)。どんなことでも構いませんので、気軽に話しかけていただきたいですね」

▼圧巻!200種類以上を誇るスティック・コーナー▼

▲国内外の200種類以上が並ぶスティック棚。
さまざまなメーカーの定番モデルを軸に、そこから派生したバリエーションを試しやすいように配置を工夫しているそうだ。
「紙の辞書で言葉を調べると、その隣に他の語彙の話が載っていたりしますよね。それと同じような感覚でスティックを選んでいただきたいと思ったんです」
▲重さを測るスケールと試奏用のパッドが置かれたスティック棚手前のスペース。
スティックの反りを調べる際に転がしやすいよう、この部分の幅にもこだわったという。

▼スタッフのオススメ・スティックを紹介!▼

▲写真上から
VATER MANHATTAN 7A
Innovative Percussion シーラ・Eモデル(SE-1)

TAMA 松下マサナオ・シグネチャー・モデル第2弾(H-MAM2)

今回の企画にあたって、“いわゆる定番モデル以外で、あまり他にはない特徴のもの”に絞って、スタッフお勧めのモデルを3つ選んでいただいた。

■VATER Manhattan 7A [VH7AW]

オススメ・ポイント:VATERのMANHATTAN 7A(上は、一般的な7Aだとちょっと物足りないときにピッタリの、微妙に長いところがポイントです。

■Innovative Percussion Sheila E. Model[SE-1]

オススメ・ポイント:Innovative Percussionのシーラ・Eモデル(SE-1/中)は、細めだけどちょっと長めで、太い音を出しやすい。ちょうど良いグリップ位置を探りやすいのも特徴ですね。

■TAMA 松下マサナオ・シグネチャー・モデル[H-MAM2]

オススメ・ポイント:TAMAの松下マサナオさんシグネチャー・モデル第2弾(H-MAM2/下)は、このスペックでナチュラル仕上げというのがありそうでなかったので選びました。

【Shop Information】
池部楽器店 旗艦店「イケシブ(IKEBE SHIBUYA)

ドラムステーション渋谷」
住所
 :東京都渋谷区道玄坂1-7-4 渋谷スクエアB 3F
営業時間 :11:00(平日は12時〜)~20:00
公式サイトhttps://www.ikeshibu.com/

▼後編はコチラ!!