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キックで作り出すバウンス・フィーリング|連載「万能ドラム・フレーズ練習帳」#4

これだけ覚えれば、たいていの曲が叩ける!
“シンプルかつ汎⽤性の⾼い必須フレーズ”を厳選して紹介

ポップス、ロックに登場する“必須フレーズ”を繰り返し叩き、⾝体に覚えさせていくことを目的としたエクササイズ集『万能ドラム・フレーズ練習帳』(山本雄一 著)。演奏方法を確認できる映像に加え、ベースに合わせて練習できるオリジナル・バッキング・トラックを収録している本書の掲載エクササイズの一部を連載形式で紹介します。第4回は、弾んだリズム=バウンス・フィーリングをキックで表現するフレーズに挑戦!

※こちらの記事は、ムック『万能ドラム・フレーズ練習帳』Chaprter3-10の掲載内容です。

バウンス・フィーリングをキックのフレーズで表現していくパターンに挑戦です。原理は頭でわかっていても、おそらくは手よりも相当に難しいはず。“ここで足が動き始めるからこのタイミングで音が鳴る“という、直前の動きを含めた考察と工夫を意識しつつトライしていきましょう。

▲2拍目に、16分音符3連の最後の箇所でキックを入れます。そうすると2拍目ウラのハイハットとキックは間隔が開き、3拍目アタマのハイハットと接近することで“弾む”という瞬間が生まれます。このスリリングなタイミングを維持していく上で重要なのは右手のハイハット。鳴らす音はあくまでも8分音符ですが、例えばシェイカーを“シャッカ・シャッカ”と弾ませるような動きで刻めると足の動きも自然に弾むようになってきます。

▲ここから先のパターンは、左上に小さく記した“Swing 記号”という但し書きのもと、表記は16分音符でもタイミングは弾んだビートに読み替えて演奏しよう。譜面2打目の弾んだキックの印象が残ると、弾む要素のない3打目のキックも遅れがち。パッと切り替えて正確な8分ウラで踏もう。

▲キックには2箇所、手にも弾むゴースト音を入れた2小節パターン。こういうスタイルに一度しっかりと取り組んでおくと応用も幅広くできるのでトライしてみよう。

▲シンプルすぎてゴマカシの効かない究極のバウンス・パターン。キックは1&3拍目ありきで、真ん中の音は3拍目に引っかけるニュアンス。3拍目のハイハットとキックがピタリと揃って着地するイメージで取り組もう。

▲最後はドラム・マシーンのようなニュアンスのリズムを人力で極めてみよう。キックもスネアも弾む連打から強弱までグンとハードルは上がるが、少しずつ長期戦でトライしてみてほしい。

Check!! バッキング・トラックも収録! 教則本『万能ドラム・フレーズ練習帳』

『これだけ覚えれば、たいていの曲が叩ける! 万能ドラム・フレーズ練習帳』
山本雄一(著)

定価:2,420円(本体2,200円+税10%)
仕様:菊倍判/80ページ
ISBN:9784845640782

商品情報はこちら→https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3124217104/

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