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KNOTFEST復活! スリップノットのドラマー、ジェイ・ワインバーグとは?
- Photo:Tetsuro Sato
メタル・シーンの頂点に君臨する覆面バンド、スリップノットが主催するロック・フェス=KNOTFESTが、2016年以来、約7年ぶりに日本に上陸。昨日4月1日、そして本日4月2日の2日間に渡って幕張メッセにて開催され、待ちに待ったファンを熱狂の渦へと巻き込んでいる。イベントのヘッドライナーを務めるのは、もちろんスリップノット!
スリップノットのドラマーと言えば、今は亡きジョーイ・ジョーディソンを思い浮かべる人も多いかと思うが、彼に代わって2014年に加入したジェイ・ワインバーグも超絶技巧を誇る凄腕で、海外のドラム雑誌では何度も表紙を飾っているドラム・ヒーローの1人。ここではジェイのことをよく知らないという人のために、2019年にドラム・クリニックで来日したタイミングで実現した彼のインタビューを元に、そのプロフィールを紹介していこう!
ジェイ・ワインバーグは1990年9月生まれで、現在32歳。父親はブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドのドラマーとして有名なマックス・ワインバーグ。父親からドラムの手ほどきを受けたのかと言えば、そうではないそうで、インタビューでは「父からは、人としてもドラマーとしても影響を受けているけど、ドラムの技術的なことを教えてもらったことはないんだ」と語っている。刺激を受けたバンドとして、ラム・オブ・ゴッド、スイサイダル・テンデンシーズ、コジラ、ベヒーモスらの名前を挙げている。
直接教わったことはないというが、9歳の頃から父親がプレイする姿を側で見てきたということで、多大な影響を与えていることは間違いなく、スリップノットの存在を教えてくれたのも父親だったそうだ。ライヴに招待された10歳のジェイはスリップノットのステージを見て、”すごく刺激を受けた”と語り、「そのときの自分が求めていた音楽だったね。スリップノットの音楽に出会って俺は音楽を探求し始めて、ドラムに夢中になっていったんだ。14歳のとき”なぜ自分がドラムを叩くことが好きなのか”がわかったんだけど、ミュージシャンになるための道筋を見出せたのは間違いなくスリップノットのおかげだよ」と答えている。
2009年には父親の代役としてブルース・スプリングスティーンのツアーに参加し、若くしてドラマーとしてのキャリアをスタート。その後、Madball、Against Me!などのバンドで経験を重ね、2014年にジョーイに代わってスリップノットに加入。当初はサポートとして参加していたそうで、その存在はオフィシャルにされていなかったが、その後、正規メンバーとなった。以降、不動のドラマーとしてバンドを牽引し、昨年発表された最新アルバム『The End, So Far』でもアグレッシヴなプレイを披露している。
インタビューでは”スリップノットでプレイする上で最も大変なことは?”という質問に対して、「マスクは大変だな(笑)。でも一番大切なことは、ステージ上で9人が完全に満足できるようにすることだね。俺達はタイトな演奏がしたいんだ。でもそれが難しかったりする。いつもいい演奏をしていると思うけど、俺達は基準をすごく高く持っているから、その基準に届くために俺達は常に新しい努力をし続けなければならない」と語っている。
ドラム・セットはアメリカのカスタム・ドラム・メーカーであるSJC Custom Drumを愛用。2020年には48プライという超極厚シェルが特徴のシグネチャー・スネアを発表し、話題を集めた。シンバルはジルジャンで、Aカスタムを中心にしたラインナップ。スティックはベーターで、2021年にはシグネチャー・モデルをリリースしている(こちら)。
若くしてロック・スターへの階段を駆け上がったジェイだが、驕った様子はまったくなく、前述のインタビューでは「俺にとってドラムはすべてだよ」と語り、努力することの重要性を繰り返し強調。まだまだ達成したいことがたくさんあるという彼が、今回のKNOTFESTで日本のファンの前で繰り広げるパフォーマンスは必見と言えるだろう!
●KNOTFEST JAPAN 2023の情報はこちら→https://knotfestjapan.com/