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    【LESSON.3】 基本的なスティックの“握り方”

    • Text:Yusuke Nagano/Photo:Tetsuro Sato

    初心者にオススメのグリップとは?

    実際にドラムを叩く上で、まずポイントになるのがスティックをどうやって持つのかということです。このスティックの持ち方/握り方のことをグリップと呼びます。ドラムのグリップにはさまざまな種類があり、これが唯一の正解というものもありません。叩きやすければどのような形でも良いという面と、常に試行錯誤して自分なりのベストを追求し続けるといった2面性があり、筆者のレッスンでも基本を説明したあとに、“握りやすい形で叩いてください”と伝えたりします。ここでは一般的によく使われる基本型とも言える持ち方のバリエーションを説明しながら、初心者にオススメなグリップを紹介していきたいと思います。

    ※スティックの選び方はこちらをチェック→スティック選びのコツ

    マッチド・グリップとレギュラー・グリップ

    マッチド・グリップ 🔰
    レギュラー・グリップ

    グリップの種類は大きく分けて2つあり、1つは左右のスティックを同じ形で握るマッチド・グリップ。多くのプロ・ドラマーも用いている、ポピュラーな持ち方と言えるでしょう。そしてもう1つはレギュラー・グリップ、トラディショナル・グリップなどと呼ばれる、左手のスティックを親指と人差し指の隙間に挟むスタイルです。表現力の幅広さが魅力で、ジャズ・ドラマーやマーチング・ドラマーなどに愛用者が多いグリップです。ただしこちらは習得するのにコツが必要なので、初心者にオススメしたいのはマッチド・グリップです。ということで、続いてはマッチド・グリップの基本的な“作り方”を説明していきたいと思います。

    マッチド・グリップの作り方

    マッチド・グリップの作り方は、まず人差し指以下の4本の指の、第1関節と第2関節の間くらいにスティックを乗せます(①)。次に軽く親指の腹を添えて(②)、指全体でくるむよう包み込みます(③)。スティックの位置は、グリップ・エンドが手の平からスティックが2~3cmはみ出るくらいを目安とします。長く持つと音量を出しやすく、短いと軽快な音色を得やすくなります。

    スティックを支えるポイントの解説は次ページ