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    the Other Side of Chad Smith〜チャド・スミスの華麗なる“セッション履歴”〜【後編】

    5月18日、20日に東京ドームで行われるレッド・ホット・チリ・ペッパーズの来日公演まで1週間を切り、バンドの屋台骨を支えるチャド・スミスの豪快なサウンド&グルーヴを楽しみにしているファンも多いことでしょう。ここではチャドのドラミングをより深く知るべく、彼のセッション・サイドにフォーカスした記事を前中後編に分けて公開! 後編は2020年以降のチャドの活動をまとめた新規記事をお届け!! 

    2020年以降のセッション・ワーク

    2020年以降もチャドはセッション・ドラマーとしてますます引っ張りダコとなっており、オジー・オズボーンが発表した20年発表の『Ordinaly Man』、22年発表の『Patient Number 9』にメイン・ドラマーとして参加。メタルの帝王とチャドの共演は話題を集め、さらにオジーとポスト・マローンがコラボした「Take What You Want ft. Ozzy Osbourne, Travis Scott」でもプレイ。この曲はYouTubeの再生回数が1億を超えるなど、メガ・ヒットを記録している。

    世界的なポップ・アイコンとなったデュア・リパが2020年にリリースした『Future Nostalgia』では、INXSのヒット曲「Need You Tonight」のメロディをサンプルした「Break My Heart」にクレジット。RHCPでのプレイとはまた違う4つ打ちのディスコ・ビートをステディに繰り広げるこの曲は、YouTubeの再生回数が6億回を突破。

    2021年にはマイリー・サイラスによるメタリカ「Nothing Else Matters」のカヴァーでも、エルトン・ジョンらと共に熱演。若い世代から絶大な人気を誇るアーティスト達との共演によって、チャドのドラミングはより幅広い層に聴かれることとなった。

    翌2022年にはパール・ジャムのフロントマンであるエディ・ヴェダーのソロ・アルバム『Earthling』に参加。オジー・オズボーン、ポスト・マローンなどを手がけるアンドリュー・ワットによるプロデュースで、レコーディングの流れからライヴでもプレイ。

    さらにアンドリューがプロデュースを担当したパンク・レジェンド=イギー・ポップの23年発表の最新アルバム『Every Loser』では、亡くなったテイラー・ホーキンスと共にドラムをプレイ。グラミーも獲得した売れっ子プロデューサーである若きアンドリューの存在が、セッション・ドラマーとしてのチャドを今、輝かせていると言えるだろう。

    意外なところでは、2022年に公開され、世界的なヒットを記録した映画『トップガン マーヴェリック』のサウンドトラックに“Featured Artist”としてクレジット。ドラムに注目して映画を見てみるのも面白いかもしれない。また、直近ではボンバスティック・ミートバッツのギタリストであるジェフ・コールマンが今春発表した最新作『2023 A.D.』にもゲスト参加。先行配信された「Tongs & Thongs」でそのドラミングを聴くことができる! 

    90年代から現在に至るまで、チャドのプレイをチェックしてから、東京ドームでのライヴを見れば、楽しくなること間違いなし!!