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    ドラムが叩ける!お宅訪問[Webオリジナル]#4 東京都在住 日比野慎也さん 宅スタジオ

    • 取材:編集部
    • 文:西本 勲
    • 撮影:関川真佐夫

    玄関の土間と直結させて
    楽器の搬出入がスムーズに

    仕事で楽器を出し入れする機会も多いこのスタジオは、その点への配慮も抜かりない。最初に“エントランスからそのままつながる”と書いたように、スタジオのドアは玄関の土間とつながっている。また、この建物は木造で、土間から室内に上がる段差が大きいため、室内より土間にドアがある方が楽に搬出/搬入を行える。

    「もともと、スタジオの天井高を確保するために床を下げると聞いたので、できるだけスタジオの外との段差をなくしたいとお願いしたら、玄関から直接出入りするようにしてはどうかと提案してもらいました。キャスターのついた大きなハードウェア‏・ケースを出し入れするときなど、とても助かっています」

    鉄製防音ドア(内側)と木製防音ドア(外側)で構成された出入り口。室内から出入りする一般的な形だと、床を下げたスタジオとの間に大きな段差ができるが、ここは玄関の土間とつながっているため、ドアの構造による段差はあるものの床のレベルはフラット。レッスンでいろいろな人が出入りする際の安全性も高い。ドア自体も一般的なものより幅の広いタイプを採用している。
    出入り口側のスペースには、ローランドV-Drums、ゴンボップスのコンガ、アフロトンのジェンベ、シュラグベルクのカホンなどが置かれていた。

    「ここを作ったおかげで、楽器に触れる時間は圧倒的に増えました。以前は自分の楽器で練習しようと思ったらスタジオを借りて、そこに楽器を持っていかなければなりませんでしたが、その必要がなくなりました。しかも時間を気にしなくてもいい。最近は動画撮影もやっているので、構図のこだわりなどにも時間をかけることができます。これだけの広さがあるので、可能性は無限大。これからいろんなことをやりたいと思っています」

    ドラム・セットはTAMAのスタークラシック‏・メイプル。スネアは取材時にはラディックLM402が置かれていた。シンバルはハイハットとライドがジルジャンのK、クラッシュが同Aカスタム。正面のスプラッシュはK.M.K。ドラム‏・セットにはYamaha EAD10がセットされ、動画撮影時の収音に使っているという。

    Profile●ひびのしんや:高校の吹奏楽部でドラムを始め、音楽大学で学んだ後に音楽活動をスタート。スカ・バンドmidnightPumpkin(現在は活動休止中)を経て、現在はトロンボーン・カルテットThrow Lineなどのサポートや、ドラム‏・レッスンを行っている。「高校時代はHi-STANDARDをすごく聴いていて、ツネさん(恒岡章)のドラムはめっちゃ好き。クラシックも好きだったので、音楽全般を学びたいと思って音大に進みました。そこでの経験や知識は、指導者としての活動に活かされていると思います」

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    株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。

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