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    ドラムが叩ける!お宅訪問[Webオリジナル]#4 東京都在住 日比野慎也さん 宅スタジオ

    • 取材:編集部
    • 文:西本 勲
    • 撮影:関川真佐夫

    屋内向けの窓からも外光が入り
    閉塞感を和らげる効果も

    先に触れたように日比野さんはパーカッションも演奏するため、電子ドラム、アコースティック・ドラムの他にも、ここにはコンガやジェンベ、カホンなども置かれているが、手狭な印象はない。余裕のある広さを生かした、まさに多目的室というイメージがぴったりの空間だ。

    壁の吸音パネル(グレーの部分)は着脱/移動が可能で、用途によって音の響き方を調整できる。通常、部屋の角に設けられるサウンド・トラップ(深めの吸音層)はあえて作らず、できるだけ広く使えるように設計されている。

    「吸音パネルを可動式にしたのは、アコースティックエンジニアリングさんからの提案です。まだスタジオが稼働して1年くらいなので、最初に決めた状態で使っていますが、今後いろいろな編成で使うことになると思うので、それに合わせた響きを試せるのはありがたいです」

    天井の吸音層と遮音天井の段差を使って間接照明を組み込んだ天井。このようにジグザグの形状にすることで反射音を拡散するとともに、デザイン的なアクセントとしても機能。

    「外が見えるように窓をつけるつもりでしたが、屋外に対する遮音性能を高めるには、つけない方が有利だとアドバイスされました。でも閉塞感があるのは嫌だったので、廊下との間に窓をつけてもらったんです。部屋の外からもスタジオの様子がわかってコミュニケーションがとれるし、廊下を通して外光も入るので、つけて良かったと思います」

    建物のエントランスから続く廊下とスタジオの間に設けられた横長の窓。レコーディング・スタジオなどで見られるガラス3枚の防音構造で、スタジオ側の1枚を斜めにすることで音への悪影響を抑えている。

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    「スタジオを作ったおかげで楽器に触れる時間が圧倒的に増えました」