NOTES
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アコースティックエンジニアリングが手がけた“ドラムが叩ける”プライベート・スタジオ Archive #1[茨城県 大貫朋也さん宅]
- 取材:編集部 文:西本 勲 撮影:佐藤哲郎
“自宅で思いきりドラムを叩きたい。しかも良い音で”……スタジオやライヴ・ハウスなどの防音/音響工事を行う専門業者、アコースティックエンジニアリングが住宅に施工したドラム用防音室を紹介しているこの連載。今回は、ミュージシャン大貫朋也さんの自宅スタジオを訪問した。
リビングに隣接し
家族のそばで好きな時間に
ドラムを叩ける部屋
大貫さんは、今年2月のライヴで活動終了したバンド、真空ホロウに以前在籍し、現在はサポートなどを中心に活動中。2020年に新築した一軒家に家族3人で暮らしており、スタジオはその1階にある。
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「家でドラムを叩くのは昔からの夢でしたが、家を建てるときにスタジオ作りを提案してくれたのは妻です。最初は狭くても叩ければいいと思っていたんですけど、やはり妻が“もうちょっと広くしたら?”と言ってくれて、今の広さ(約6畳)になりました」。
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とはない。「ここを建てる前は、練習するならリハスタに行くしかなかったので、好きな時間に自分のドラム・セットを叩ける今の環境はとても恵まれているなと思います」。
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そして、馴染みのあるリハスタやライヴ・ハウスを手がけていたアコースティックエンジニアリングに設計と施工を依頼。大貫さんの好みを反映したナチュラルな雰囲気のスタジオが完成した。しかもすぐ隣がリビングになっており、防音ドアのガラス部分を通してお互いの様子がわかるのが大きな特徴だ。
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「小さい子供がいるので、なるべく昼間に叩くようにしていますが、リビングへの音漏れはまったく気にならないレベルです。室内の音の響きも申し分ありません。ギター&ヴォーカルとベースを入れて3人で音を出したこともあるのですが、とてもやりやすかったです。気持ち良く叩ける環境だと思います」。
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今後は、この部屋を拠点に音楽制作を行っていきたいと大貫さんは意欲を燃やす。
「高校時代に少しやっていた作曲をまた再開して、ドラムだけでなくギターやベースも弾いたり、打ち込みもしたりして曲を作っています。将来はここでドラム・レッスンや、配信などもやってみたいですね」。
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Profile●ドラム歴は高校1年から。中学時代はギターをやっていたそうだが、「X JAPANを聴いて“ドラム良いなあ”と思い、ブラスバンド部でドラムを始めました。高2の頃にはドラムを仕事にしたいと思っていました」。高校卒業後は音楽専門学校を経てミュージシャンの道へ。真空ホロウには2010〜2015年まで在籍。現在はサポートなどを中心に活動している。「ドラムのルーツはYOSHIKIさんですが、好きなドラマーはたくさんいます。最近の好きなドラマーはFUYUさんです」。
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アコースティックエンジニアリングとは?
株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。
株式会社アコースティックエンジニアリング
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※本記事は2023年4月号掲載の記事を転載したものになります。