UP
アコースティックエンジニアリングが手がけた“ドラムが叩ける”プライベート・スタジオ Archive #5[東京都 大坂昌彦邸スタジオ]
“自宅で思いきりドラムを叩きたい。しかも良い音で”……スタジオやライヴ・ハウスなどの防音/音響工事を行う専門業者、アコースティックエンジニアリングが住宅に施工したドラム用防音室にフォーカスする連載企画。ドラム・マガジンWebでは2月に、アコースティックエンジニアリングが自宅スタジオを手がけた日本を代表するジャズ・ドラマー=大坂昌彦の動画連動企画の公開を予定! そこで公開に先駆け、本誌2021年1月号に初めて大坂邸スタジオを取材した内容を転載。4年の月日を経て、自宅スタジオがどのように活用されているのか……比較する上で、まずは本記事を確認してもらいたい。
“この人達は常にセットで練習しているはず
自分もそういうレベルを目指さなければ”……
それでスタジオを作る前提で物件を探した
「スタジオを作ろうと思った一番のきっかけは、2019年に北京で開催されたドラム・フェスティバルに出演したときのこと。デイヴ・ウェックル、サイモン・フィリップス、マイク・クラーク、マーク・コレンバーグといった錚々たる出演者に名前を連ねて、“この人達は常にドラム・セットで練習しているはず。自分もそういうレベルを目指さなければ”というプレッシャーを感じたんです。それで、スタジオを作る前提で物件を探しました」。
ところが、計画の進行と前後してコロナ禍が到来し、完成した頃には完全に自粛ムード。大坂自身もStayHomeを余儀なくされたが「このスタジオがあって本当に良かった」と素直な気持ちを明かしてくれた。
コロナ禍で自宅にスタジオがあることは
精神衛生上とても良い
「この部屋のおかげで、ただ悶々と過ごすこともなく、思いきりドラムを練習したり、YouTubeの撮影をしたりと、いろいろなことができるので精神衛生上とても良いんです。当初考えていた対面レッスンは、コロナ禍が落ち着くまではできなくなりましたが、ドラム2台で演奏してもうるさく感じないようにスタジオ内の響きをデッド寄りにしてもらったので、オンライン・レッスンでもこちらの音をクリアに届けられます。動画撮影やレコーディングとも相性が良く、大正解でしたね。コロナが収束したら、セッションやリハーサルにも活用したいし、もちろん対面レッスンも始めたいです。早くそうなればいいなと思います」。
※本記事はリズム&ドラム・マガジン2021年1月号の記事を転載したものです。
アコースティック
エンジニアリングとは?
株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。
株式会社アコースティックエンジニアリング
【問い合わせ】
TEL:03-3239-1871
Mail:info@acoustic-eng.co.jp
住所:東京都千代田区九段北2-3-6九段北二丁目ビル
HP:https://www.acoustic-eng.co.jp/pro/
デジマート・マガジンの
↓連載ページはこちら↓