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真矢[LUNA SEA]が選んだ“原点回帰”のドラム・セット|有明アリーナに設置された愛器の“全貌“
- Photo:Keiko Tanabe(Main)/Yamaha(Gear)
2026年2月17日、56歳という若さで惜しまれつつこの世を去ったLUNA SEAのドラマー、真矢氏。3月12日に有明アリーナで開催された「LUNATIC X’MAS 2025 – OUR JOURNEY CONTINUES -」に向けて、懸命なリハビリを続けていた氏が、復活のステージで使う予定だった新たな愛器の詳細が、Yamahaよりオフィシャル発表された(こちら)。
90年代に愛用していた原点回帰の
ヤマハ・ドラムとジルジャン・シンバル
結成35周年のグランド・ファイナルとして、2025年2月に東京ドームで開催された「35th ANNIVERSARY TOUR ERA TO ERA -THE FINAL EPISODE- LUNATIC TOKYO 2025 -黒服限定GIG-」。この大舞台を終えた真矢氏が、次なるフェーズへの“新しい相棒”として選んだのは、ヤマハのレコーディング・カスタム(Recording Custom)とジルジャン(Zildjian)のシンバルであった。この組み合わせは、90年代に氏が愛用していたセッティングで、まさに“原点回帰”と呼ぶにふさわしいセレクト。
Recording Customは氏のドラム・マガジン初登場となった1994年6月号でも使っていたセットで、「バーチ胴から得られるタイトで芯のある響きが、LUNA SEAの緻密なアンサンブルに最も合っている」と語っていた。ウッド、メタル、アクリル、電子ドラムとさまざまな機材を使ってきた氏が、四半世紀を経て求めたサウンドが原点回帰であったことが印象深い。

配置やデザイン、チューニングも自ら行い
有明のステージで存在感を放っていた愛器
2025年10月号の連載企画、“歌とドラム”で取材した際、オフレコとして新たな機材の構想を語ってくれていた真矢氏。本来であれば2025年11月の『LUNATIC FEST. 2025』でお披露目となる予定だったが、脳腫瘍が発覚し、9月8日に療養に専念することを発表。ステージ復帰を目指してリハビリを続け、当初予定されていた12月の公演に向けて、新しいセッティングの構築が進められていたという。


氏の新たなドラムは、3月12日の有明アリーナ公演のステージにセット。カーブのついたラック(Haxrack Ⅱ)を駆使して組み上げられた1バス、3タム、2フロア・タムという仕様で、サイズは22”×18”BD、8”×7.5”TT、10”×7.5”TT、12”×8”TT、14”×13”FT、16”×15”FT。爽やかな色味がクールで、ステージ上で一際存在感を放っていた。
スネア・ドラムは2台で、メインはRecording Customのステンレス・スティール・シェル(RLS1455)。左手側に配置されたサイド・スネアはStage Custom Birch(SB-1350NW)。バス・ドラムのフロント・ヘッドには東京ドーム公演で撮影されたメンバーの集合写真がプリントされている。
シンバルはブリリアント仕上げのZカスタムとAカスタムを中心にセレクト。リズムの要となるハイハットは14” Zカスタム・ハイハットで、ライドは21”Kプロジェクション・ライド。フロントにはエフェクト・シンバルがズラリと並び、シンバルは計12枚。
構想はもちろん、配置やデザインも氏が考えたもので、チューニングも氏が自ら行ったという。有明公演のダブル・アンコール前には、氏がライヴのためにリハーサル・スタジオで“新たな相棒“を叩いた映像が公開。「めっちゃいいね」とうれしそうに話しながら、ドラムを叩く表情は生き生きとしており、また、「HOLY KNIGHT」に合わせて、しなやかなビートを刻む姿も印象的。何よりもファンを大切に思っていた氏だけに、再びその前でドラムを叩くために続けていたというリハビリの日々が、映像からも伝わってきた。
そのサウンドが実際のステージに鳴り響くことはなかったが、舞台上に設置されたドラム・セットと、アンコールで流れた映像には、次のステージに向かおうとする氏の意志が確かに刻まれていた。
◉オフィシャル情報はこちら