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【R.I.P.】カウント・ベイシー・オーケストラの”花形”として名を馳せたドラマー、ブッチ・マイルス急逝

  • Photo:Al Schaben/Getty Images

カウント・ベイシー・オーケストラのドラマーとして70年代、そして90年〜2000年代に活躍した名手、ブッチ・マイルスが2月2日に急逝。享年79歳であった。

ブッチ・マイルスは1944年生まれ。9歳でドラムを始め、憧れのドラマーはバディ・リッチ、ジーン・クルーパらだったそうだ。ウェスト・バージニア州立大学で本格的に音楽を学び、学位を習得した後に、アイリス・ベル・トリオに参加。

その後、ジャズ・シンガーのメル・トーメのバック・ドラマーを務め、彼の推薦もあってカウント・ベイシー・オーケストラに参加。1975年〜1979年、そして1997年〜2007年の二度に渡って名門ビッグ・バンドの”花形”に抜擢され、確かなテクニックに裏打ちされたダイナミックなドラミングでその名を轟かせた。

サイド・マンとしてもフランク・シナトラ、デイヴ・ブルーベック、エラ・フィッツジェラルドを筆頭に、数々のミュージシャン達と共演。また演奏活動の傍ら、クリニシャンとしても世界中を飛び回り、後進の育成にも勤しんでいたという。

本人のHPやFacebookを確認すると、近年はテキサス州に拠点を構え、テキサス州立大学でジャズの教鞭を取りながら、並行して演奏活動も行っていたようだ(2020年に行われたインタビュー動画はこちら)。

日本にも彼のファンは多く、2013年にはブルーノート東京で行われたカウント・ベイシー・オーケストラの公演にフィーチャリング・ゲストとして来日。そのスウィングする華やかなドラミングにあらためて魅了された人も多いことだろう。

心よりご冥福をお祈りいたします。