“ピヤホン”のブランド名義で、これまでにもイヤホンのプロデュースを手がけてきた凛として時雨のドラマー、ピエール中野。彼が携わったオーディオ製品が立て続けに発表され、話題を集めている。
まずは4月に発表された「Hi-Unit-001pnk」。これまでにコスト・パフォーマンスに優れた“有線ピヤホン”を2製品リリースしてきたが、本モデルは「ピエール中野が本気で有線のフラッグシップ・モデルを作ったら、どんなイヤホンが出来上がるのか?」をコンセプトにした“有線ピヤホン”の初のハイエンド・モデルで、クラウドファンディングにより開発資金を調達(現在は受付終了)。応募が殺到し、最終的に1億円を超えるまでとなった。8月下旬の完成(リターン開始)を目指している。一般発売に向けての動きもあるそうだ。
基本仕様は、ベリリウムコーティング振動板を装備するダイナミック型。ハウジング部はアルミ合金削り出しの高級感ある黒のフェイスプレートを採用。左ハウジングに‟バイブスくん”があしらわれている。ケーブルは2pinのOFC銀メッキケーブルを採用し、重厚な低域と解像度の高い音質を実現。再生周波数帯域は20Hz – 20kHz、音圧感度は102dB±3dB、インピーダンスは16Ω、筐体質量は7g×2となる。ピエール本人のコメントは下記の通り。
「今回、兼ねてから要望の多かった『ピエール中野が本気で有線のフラッグシップモデルを作ったら、どんなイヤホンが出来上がるのか?』に全力で応えてみようと思いました。
ベースとなるサンプルを複数テスト。リケーブルモデルなので、ケーブルの組み合わせもいろいろ試しました。ピヤホンの目指す音質特性は過去モデルや、これまでのやり取りを経験したチームが熟知してくれていて、とても好みに近い感動のサウンドでした。そこから更にテストを重ね、改良を加えてもらい、理想とする衝撃のピヤホンサウンドになりました。
良いイヤホンは音楽を聴くきっかけになり、良い音楽はイヤホンを選択するきっかけになる。相互の関係があり、どちらにも軸足を置いているピエール中野、ピヤホンプロジェクトチームだからこそ出来ることがある。その責任と役割を引き受けながら、音楽に関連する全ての業界を活性化させて、どんどん面白く、楽しく、感動と救いのある環境作りのサポートをしていきたいです。楽しく、感動と救いのある環境作りのサポートをしていきたいです」。
さらに“ピヤホン”シリーズの新展開として、ヘッドホンもプロデュース。AVIOTから半開放型オーバーイヤーヘッドホン「WA-Z1PNK」を発売することが新たに発表された。
低歪で超高域まで伸びるレスポンスが特徴の、平面磁気駆動型ドライバーを採用した音質特化型モデルで、ヘッドホンケーブルによる有線接続、Bluetoothによる無線接続、どちらも可能。「ヘッドホンアンプ等と繋いでじっくり⾳楽を楽しむことも、スマートフォンやPCと繋いで気軽に楽しむことも可能」な優れものとなっている。ハウジングには「PNK」の新ゴロが施されている。本モデルについては次のようにコメントしている。
「ポータブルオーディオの監修を続けていて、念願だったヘッドホンと新ロゴ『PNK』をついに発表です。ピヤホンで培った理想の音質やデザインを、匠の技術とセンスを持つAVIOTチームと共に、ヘッドホンでも妥協なく追求できました。
メーカーのフラッグシップであり、AVIOTチームのプライド、こだわりが強く感じられる上質なヘッドホンです。時間を忘れて聴き惚れてしまう。所有欲を満たしてくれる。『PNK』だからこそ実現する感動と、極上な音楽体験を目指しました。
愛称はピヤホンのヘッドホン、ピッドホンでお願いします」。
発売は今夏~秋を予定しているが、本日7月2日、3日に大阪ヨドバシカメラ マルチメディア梅田で開催されるオーディオ・イベント=“音フェス”、10日にZepp Nambaで開催される“ポタフェス”で先行展示される予定だ。
さらに話題をもう1つ。昨秋、中野とFitEarが提唱する「SAFE LISTENING Live!」、Hi-Unitのコラボレートによって限定販売されたライヴ専用イヤープラグ「FIT200DQPN」が再発売された。
このイヤープラグは、内部に搭載した音響フィルターにより聴こえる音のバランスを保ったまま、音圧を15dBほど下げて耳へのダメージを抑制できるもので、今回はドン・キホーテもコラボレートに参画。付属のキャリングケースと落下防止クリップには、「バイブスくん」とドン・キホーテのマスコット「ドンペン」をあしらった新デザインとなり、ドン・キホーテの一部店舗で販売される。こちらについてのコメントは下記の通り。
「僕は聴覚保護の大切さを多くの方に知って欲しいと強く願っています。音楽を長く楽しむためには、耳を守ることが必要です。ピエール中野とHi-Unitは、少しでもみなさんの生活を豊かにする提案をこれからも続けていきます。ドンペンくんとの相性も完璧なので、ぜひ取り扱いのある店舗でチェックしてみてください」。
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