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TBS系日曜ドラマ『オールドルーキー』の主題歌となっているKing Gnu「雨燦々」が7月15日より配信リリースを開始、8月16日にはMVが公開された。
バンドにとって「新しいラインの楽曲に仕上がりました」と常田大希（g、vo）が語っているように、1歩1歩踏みしめるようなミドル・テンポで、ストリングスが壮大さを演出するロック・ナンバー「雨燦々」は、勢喜のドラミングが与える印象もやはり大きいだろう。
とことんアグレッシヴに仕上がった「一途」や、静謐さの中にチョップスやファンクの要素を感じさせる「カメレオン」、「逆夢」などから一転、今作は全体的に淡々とビートを刻んでいる印象。だが、メロ部分では徐々にパターンを変え、音数を増やしテンションを上げていったり、サビではバス・ドラムを必要最低限に絞り独特な浮遊感／高揚感を感じさせるストレートなシェイク・ビートに32分音符のフィルを絡めるなど、細かなニュアンスが散りばめられている。勢喜自身もTwitterで「爽やかな曲」と明言し、これまでとは違ったアプローチとなっているのがわかる。
しかし一方で、音楽番組などでは原曲から一変、アグレッシヴに手数を入れ込む終始テンションの高い、アツい演奏も見せており、同じ楽曲ながらまた違った印象を与えてくれるのもKing Gnuならではだ。
常田はSNSでアルバム制作に取りかかったことも投稿しており、こういった新境地が次作にどのように表れてくるのか、楽しみに待ちたい。
◎作品情報
「雨燦々」
King Gnu
配信元：ソニー 詳細はこちら●ストリーミング／ダウンロード
