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セイビアンとトッド・サッチャーマンがクラッシュ・シンバルを共同開発 AA Spotlight&HHX Redlightの2シリーズ|博士 山本拓矢が試したNEW PRODUCTS

  • Photo:Takashi Yashima Review:Takuya Yamamoto[bohemianvoodoo]

SABIAN
Todd Sucherman AA Spotlight & HHX Redlight Crash Cymbals

HHX Redlight Crash Cymbals

長年に渡りStyxのボトムを支えるトッド・サッチャーマンが、セイビアンと2種類のクラッシュ・シンバルを完成させた。HHXシリーズにラインナップの“Redlight”は、スモーキーなトーンに透明感のあるハイエンドの煌めきがミックス時の収まりや存在感に寄与し、レコーディングでの使用を想定した仕上がり。

AA Spotlight Crash Cymbals

対してAA Spotlightはステージで求められる鋭いアタックと明瞭なプロジェクションを、ブリリアントな響きとスムーズな減衰に内包したライヴ仕様。いずれも18″/19″/20″/22″という統一されたサイジングとなっている。

口径が変わっても整えられた音量バランス
ステージ/レコーディングを超えた高い汎用性

HHXとAAという異なるラインから、それぞれ4枚ずつのクラッシュがリリースされました。同一のコンセプトで、異なる環境へ最適化された楽器群です。これまでも、“Studio”や“Stage”といったワードが冠された楽器がありましたが、演奏の方法論や理論、メソッドやアプローチといった領域に踏み込んでいる点に独自性があります。

AAラインのモデルは、Spotlightと名づけられており、ステージ(=ライヴ)での使用を主眼としたサウンドに仕上がっています。単品では、AA特有のボディとタイトさに、ブリリアント仕上げによるスムーズな音色と、ウェイトの割に薄めに仕上げられたエッジによる、柔らかい打感が印象的ですが、並べてみると、それぞれの音量が揃っていることに気づきます。一般的に、音量は口径に比例しますが、18″と22″を比べても、明らかにコントロールされており、直感に反した、ある種の理想的なバランスが実現しています。

対するHHXラインは、Redlightということで、レコーディング(スタジオ)シーンでの使用を意識したキャラクターです。複雑な倍音による深み、微炭酸の飲料や砕ける波のような質感のウォッシュ成分、あくまで整っていて、ウネりや揺れを伴わない、美しい音像です。

他のHHXシリーズのモデルに比べ、より豊かな温かみや、ダークさを感じる部分もありましたが、これはベルに施されたハンマリングが効いているのでしょうか。AA Spotlight同様に音量が揃っており、“コード・チェンジのタイミングで、それにフィットしたクラッシュを鳴らす”という使い方を完璧に支えてくれるでしょう。なお、いずれも“ライヴ/レコーディング専用”ではなく、コンセプトを超えた高い汎用性を持っています。