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試奏レポート【MEINL】Classics Custom Dual Series Cymbals
- Review:Takuya Yamamoto Photo:Takashi Yashima
Review
15″ HiHats
B12ブロンズならではきらめきを
強く踏み込まなくとも十分に発揮
クローズからハーフ・オープン、22″ライドへのつながり方が自然で、シリーズとしての完成度の高さを感じました。適切な輪郭とピッチ感のために導き出された上下のウェイト差と、磨いた表面によるチップの接触面の大きさによるものか、ややルーズに踏み込んだ状態でボウをヒットしたときのきらめきは、B12ブロンズの美点が存分に発揮されています。
構造上テンションがかけにくいドロップ・クラッチによるクローズでも、優れたパフォーマンスを発揮できるでしょう。材の特性をフルに生かせるように、物理的な設計の部分で計算がし尽くされているので、プレイヤー側もそれを理解して使用する必要があります。具体的には、B20のシンバルより軽めの踏み込みを意識すると、この楽器の魅力を引き出しやすいでしょう。