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試奏レポート【LOW BOY CUSTOM BEATERS】Standard / Lightweight Beaters
- Photo:Takashi Yashima Review:Tsuyoshi Miyagawa
ウォームで倍音豊かなサウンド
British Drum Co.の
Live Loungeキットが日本上陸!
アメリカ、コロラド州デンバーに拠点を構えるハンドメイド・ビーター・メーカー、Low Boy Custom Beatersが国内での販売を開始。今回試奏したのは、スタンダード(約95g)/ライトウェイト(約80g)というビーター・ヘッドの形状違いに、バス・ドラムのヒット面の素材がウッド/フェルト/レザーの3種類で、合計6モデル。これらは下記の3店舗のみでの販売だが、 ウクライナの難民支援を目的としたチャリティー・ モデルはネットでも購入が可能。詳細はMコネクトのHPをチェックしてほしい。
Review
シチュエーションによって使い分けられる
低音とアタックのバランスが取れたビーター
スタンダードは標準的なビーターの重さ。形状からかフィーリングは、ブンッとビーターを振り回すような感覚ではなく、真っすぐ前進する感じの素直な印象でした。ビーターの面はフラットですが、バチバチしたキツいアタックではなく、低音とのバランスが取れた心地良いサウンド。タッチによる音量や低音感の変化がつけやすいので、このビーターに換えただけで表現力が高くなるような印象でした。
続いてライトウェイトですが、ウッド・ビーターとしては相当軽いのではないでしょうか。そのぶん音量や低音感はやはりライトになりますが、とにかく動きをコントロールしやすく、その上タッチによる音質差があまりないので、初めからコンプがかかったような安定したサウンドが得られそうです。
最後に3種類の素材による音の変化ですが、ウッドは、意外にもアタックがバチバチせず、低音とのバランスが良いアタック感。弱音でもしっかりした音になり、安定した低音感が得られそうです。面で当たるビーターの特徴が一番現れている材なのでは。ただし、タッチによるニュアンスはつきやすいので、コントロールは必要だと思います。フェルトは、一般的な同材よりも柔らかい音色ですが、しっかりした音量/低音感が得られると思います。タッチによる音質差はあまり出ませんが、音量は確実についてくるような印象。コントロールしやすく安定感がありますね。レザーは、かなり硬い材で、意外にもこれが一番バチッとくるアタックがありました。良い意味であまりニュアンスがつかずツブが揃うので、高速連打やテクニカルなシーンで活躍しそうです。
お問い合わせ:M-CONNECT.CO(http://www.m-connect.co/)