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博士 山本拓矢が試した【2024年7月号】のNEW PRODUCTS!〜GRETSCH USA Custom 2mm Copper Snare Drums〜

  • Photo:Takashi Yashima Review:Takuya Yamamoto[bohemianvoodoo]

初代を引き継ぎつつ
随所にアップデートが施された
グレッチの”2mm厚”コパー・スネア

グレッチ・スネアに2mm厚のコパー・シェルが新登場。品番末尾の“C2”は、シェルの厚さである2mmや、2016~18年に発売され人気を博した同じシェル仕様の初代機を引き継ぐ2代目という意味合いもあり、ライトニング・スローオフの採用や打面ヘッドの変更など、シェル厚以外にもアップデートが施されている。

深さは2種類のラインナップで、5″は8テンション、6.5″は10テンションとなっている。

G4160C2 (14″×5″) ¥231,000
G4164C2 (14″×6.5″) ¥242,000

Review

伝統的なグレッチらしいサウンドの5″
よりパワフルかつ現代的な印象になる6.5″

慎重かつ大胆なバリエーション展開を進めているUSA Custom Metalシリーズに、2mm厚のコパーを用いた新製品が登場しました。コパーならではの温かみやダークさがありつつ、金属らしい質感も感じられます。素材で見た場合、先代に当たる1mm厚シェルを用いたG4160Cや、ブラック・パウダー・コートのG4164BCなどが存在しますが、キャラクターの方向性を踏まえた比較対象としては、2mmブラスのキース・カーロック・シグネチャー・モデルや、5mmフォスファー・ブロンズあたりが適切なように思います。

ややマット気味に磨かれた2mmのシェルは、適度なオープンさがあり、パワフルでありながら、キット側との連続性を保ちやすい範囲に収まっていて、扱いやすい印象です。近年のグレッチは、共通のシェルを用いた深胴と浅胴のスネア・ドラムをラインナップする際、8テンションの5″と、10テンションの6.5″の2種類で展開するケースが多いように感じます。この“C2”もその流れを踏襲しており、伝統的なグレッチらしいサウンドの浅胴に対し、よりパワフルな現代的で整理された印象になる深胴、という構図で棲み分けがされています。

  • G4160C2、G4164C2両モデルのボトム。深さ5"の4160は8テンション、6.5"の4164は10テンションとなっている。

GEAR SPEC

G4160C2 (14″×5″) ¥231,000
G4164C2 (14″×6.5″) ¥242,000

【シェル】2mm厚コパー
【フープ】ダイキャスト(G4160C2:8テンション、G4164C2:10テンション)
【打面ヘッド】グレッチ/レモ・パーマトーン・コーテッド・センタードット
【スナッピー】42本線(Gretsch 42st.Snarewire G5412)
【ストレイナー】ライトニング・スローオフ

製品ページ:https://kcmusic.jp/gretschdrums/snare/usa-snare-drums/
お問い合わせ:キョーリツコーポレーション(http://kyoritsu-group.com/support