GEAR
UP
博士 山本拓矢が試した【2024年1月号】のNEW PRODUCTS!〜PEARL New MIDTOWN Shell & Hardware Kit〜
- Review:Takuya Yamamoto[bohemianvoodoo]
- Photo:Takashi Yashima
パールのMIDTOWNが一新
ハードウェア付属パッケージに進化!!
コンパクトながら本格的なサウンドを追求したパールのMIDTOWNが一新。
6プライのポプラ・シェルは7.5mmから7mmになり、バス・ドラムにはシンバル・ホルダーが新設、カラーも新たな3色に生まれ変わった。
キット構成は16″バス・ドラム、10″タム、13″フロア・タム、13″スネア・ドラムという必要最低限の内容。小口径ながら音ヌケの良さと明瞭なアタック、十分なボリュームを実現しており、太くメリハリのあるサウンドを発揮するという。
また、これまでタイコ類のみだった販売からハードウェアが付属したパッケージに。シンバルとスローンを用意するだけですぐに演奏できるセット内容となった。
バス・ドラムをフローティングさせるアタッチメントも付属しているので、フット・ペダルのビーター位置を通常のキットで使用する際のセッティングから大きく変えることなく使用可能。
ハードウェア収納には別売のハードウェア・バッグ(PSC-HBC)が推奨されており、受注オプションとしてタイコ類を収納できるギグ・バッグ(PMT-BGN)も用意されている。
Review
セットとしてのバランスがとても良い
ヘッドやシンバルの選択がセンスの見せどころ
すこぶる印象が良いですね。特にタムとフロア・タムは、ラフにチューニングして数打鳴らしただけで、期待を大きく上回る要素があると感じられました。
ここまでしっかり鳴ってくれると、明らかに必要最低限のレンジを突破しており、演奏の中でどう使うかを考える余地が生まれてきます。
タム・ブラケットの選択や、バス・ドラムにシンバルをマウントする仕組み、リフターとレッグの構造と配置など、設計の良さが光りますが、テンション・ボルトを回したときの応答性や、チューニング・レンジなど、精度の面も抜かりがありません。
セットとしてのバランスがとても良いので、下手なアレンジは逆効果でしょう。ヘッドやシンバルの選択がセンスの見せどころです。
リフターがあると、ついセンターをねらいたくなってしまうという方も多いと思いますが、センターを外した音色こそが小口径の醍醐味という面もあります。いろいろな打点でチェックしてみていただきたいですね。
GEAR SPEC
MT564/C-D
¥66,000
【シェル】ポプラ6プライ(7mm厚)
【サイズ】16″×14″BD、10″×7″TT、13″×12″FT、13″×5.5″SD
【カラー】#33 Pure White(受注発注)/#747 Matte Red/#752 Matte Asphalt Black
【付属品】ドラム・ペダル(P-50)、ハイハット・スタンド(H-50S)、スネア・スタンド(S-50S)、ブーム・シンバル・スタンド(B-50S)、タム・ホルダー、バス・ドラム・マウント、シンバルアーム
製品ページ:HP
お問い合わせ:パール楽器製造株式会社 テクニカルサポート(☎047-450-1090)