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試奏レポート【EMJMOD】“MATARO” Model 13″ Crash Cymbal For Percussionist
- Photo:Takashi Yashima Review:Yasuhiro Yoshigaki Special Thanks:G-ROKS shimotakaido Studio
大阪発の個人メーカーが開発
MATAROシグネチャー・モデル
大阪を拠点に活動するドラマー、延命寺 a.k.a emj。大のシンバル好きが高じ、個人ブランド=emjmodを立ち上げ、製作者としても活動する彼が、福山雅治をはじめ錚々たるアーティストのバックを務めてきたパーカッショニスト、MATAROのシグネチャー・クラッシュ・シンバルを完成させた。
パーカッショニスト向けのモデルで、スティックでの演奏はもちろん、ハンド・クラッシュとしても対応でき、カホンとの相性も考慮されている。レスポンス向上のためエッジ付近を薄めに仕上げ、明るいサウンドが特徴だ。サイズは13″。取り扱いは現在のところMIKI DRUM CENTERのみとなっているので、気になる方はぜひ問い合わせてみてほしい!
Review
薄く仕上げたエッジがレスポンス◎
スプラッシュやチャイナも感じさせる複雑な響き
叩いた瞬間から、個性的な音だなと思いました。モデル名はクラッシュですが、スプラッシュやチャイナのような響きも感じられて、非常に複雑な倍音の出方をしています。高音の成分が豊かですがキラキラしすぎているわけではなく、そこにしっかり中〜低音域も鳴っている印象で、存在感がありますね。
他の音に埋もれない特徴的なサウンドですが、13″という口径もあってか、ドラム・セットやパーカッションに組み込んでスティックで叩いても強すぎず、カホンと合わせて手で演奏しても大きく出すぎない、いいバランスだと思います。エッジを薄く仕上げてレスポンスを良くしているというのは、まさにその通りですね。ただ決してシンバル自体が薄すぎるというわけではないので、スティックでもブラシでもいけるんだと思います。
個人メーカーでハンドメイドということで、個体差も楽しめそうなので、同じモデルでもいろいろな個体を試してみたいですね。
お問い合わせ:三木楽器ドラムセンター(☎06-6343-1455)