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高良久美子と芳垣安洋がパーカッションで彩る映画『ぶぶ漬けどうどす』の調べ

“本音と建前”を使い分ける京都の県民性に着目し、コミカルに描き上げた映画『ぶぶ漬けどうどす』が公開中だ。その独特な世界観もさることながら、ドラマガ的トピックは、劇伴を高良久美子と芳垣安洋人という2人のパーカッショニストのみが担当していること。

打楽器奏者コンビによる劇伴というとことで、当然、使用楽器は打楽器のみ。公開に先駆けた特報映像や予告篇、本篇映像などではスティールパンやヴィブラフォン、コンガやボンゴ、ティンパニを使用していることがわかり、短いスポット映像だけでも、彼らの繊細かつ躍動的な演奏が、物語に深みと彩りを加え、作品の世界観をより豊かに表現しているのがわかる。

Orquesta LibreやOrquesta Nudge! Nudge!をはじめとしたグループで活動を共にし、数多くの劇伴でもタグを組んできた2人なだけに、このシニカルで独特な映画を、どのような手法で彩っているのか、ぜひ劇場で確認してみてほしい。

◎Information
『ぶぶ漬けどうどす』

全国の映画館にて公開中

<あらすじ(映画公式サイト https://bubuduke.jp/index.html より)>
世界中の人々を魅了する古都・京都。そんな京都が大好きすぎて、京都のいちばんの理解者になろうと暴走した主人公が引き起こす大騒動を描くシニカルコメディが誕生した。騒ぎの火種となるのは、本音と建前を使い分ける県民性。その技を器用に駆使する〈京都人〉と、〈ヨソさん〉の主人公の攻防が、面白おかしく展開する。だが、それは京都という迷宮への入口に過ぎない。〈ヨソさん〉も〈生粋の京都人〉さえも、京都を愛すれば愛するほど、奥の深すぎる不可思議なこの街にもてあそばれてゆく──。主人公の澁澤まどかを演じるのは、『嗤う蟲』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』の深川麻衣。まどかの義母である老舗扇子店の女将・澁澤環役には室井滋。また、まどかとコンビを組むマンガ家・安西莉子役に小野寺ずる、京都の老舗料亭の女将・竹田梓役に片岡礼子、まどかの夫で扇子店の長男・澁澤真理央役に大友律と、才能あふれる俳優が集結した。さらに、まどかのコミックエッセイに一風変わった過剰なエールを送る大学教授・中村航役に若葉竜也、環の夫で老舗の“アホぼん”・澁澤達雄役に松尾貴史、京都で不動産業を営むちょっと怪しい男・上田太郎役に豊原功補と、最高峰の個性を誇る俳優たちが、濃密なセッションを繰り広げる。監督は、『白鍵と黒鍵の間に』『南瓜とマヨネーズ』の冨永昌敬。完全オリジナルの企画・脚本は、『his』『そばかす』のアサダアツシ。老舗扇子店とその住居は実際の京町家で撮影、おくどさんやおばんざいなど味わい深い昔ながらの暮らしや、風情のある街並みが楽しめる──けれど、物語の顛末を見届けたら最後、京都へ行くのが怖くなる!?