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誌上ドラム・コンテスト2020「BACK to the FUSION」特設サイト

  • Photo:Tetsuro Sato(Riku Taira、Senri Kawaguchi)、Taichi Nishimaki(Maoki Yamamoto)

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審査結果発表

<二次審査結果>

一般コースは282通、マスターコースは103通の応募が集まり、ここ10年で最多のご応募をいただいた今年のコンテスト。
ハイレベルな闘いとなった二次審査を通過し、最終審査に進むのはこちらの方々!

二次審査員の総評コメントも併せて紹介しよう。

*最終審査の結果は、12月16日発売のリズム&ドラム・マガジン2021年1月号にて発表となります! お楽しみに!

■二次審査通過者マスターコース(18名)

*五十音順
*YouTube上の動画タイトルとエントリーシートに記載の応募者名が異なる方は、YouTubeの投稿名で表記しています。

生田唯人礒野凌太郎大場 俊奥村大爆発
片山晴翔栗田 州久和田武宏田中匠郎
哲郎乘冨 鼓HANS藤原祥晃
真船 駿三浦隆之介ミカ ワタナベ森田龍之助
Yu Jae Seon与野裕史

■二次審査通過者一般コース(25名)

*五十音順
*YouTube上の動画タイトルとエントリーシートに記載の応募者名が異なる方は、YouTubeの投稿名で表記しています。

入谷賢佑岩尾達樹内田悠希
大泉崇之大木 優川島無限黒川道弘
佐藤賢伸篠原翔汰辻 秀樹とっしー
中島 元中野虎成西沢拓海萩原渓太郎
箱木 駿林田翔馬平川雄大廣瀬隼也
堀川隼人宮下憲明宮下勇次山口児太郎
山﨑大誉

●二次審査員からのコメント/マスターコース&一般コース

RYUGA

RYUGA:応募者のみなさんは、みんなテクニックを持っているなという印象があって、特に、キッズ達に関しては、年齢以上の技術の高さに驚かされました。審査のポイントとしては、曲の冒頭も見どころでしたし、僕は丁寧な叩き方をしているかなというところも見ていました。惜しいと思ったところでは、テクニックをたくさん見せてくれていても、いざ自分を出すべき場面で突然控えめになって、曲に合わせすぎて個人の良いところまで抑えてしまった人が多かったように思います。例えば、他のパートのソロではドラムで音をつぶしてしまうくらいの勢いで演奏しているのに、いざドラム・ソロのセクションに入ったら、やけに穏やかになってしまったり……。他にもずっと押しっぱなしとか、終始穏やかなプレイで終わってしまった人については、うまく駆け引きをして、その両方をバランス良く組み合わせたアプローチにできればもっと面白い楽曲になるはずなのに、もったいないなと思ったりもしました。自分の中で確立した世界をこの曲にうまく当てはめている人のプレイには、すごく魅力を感じました。

今井義頼

今井:(山本)真央樹君の書いた課題曲「Symbiosis」はとても素晴らしくて、この1曲の中に、各パートの担うソロからクライマックスまで、エモーショナルなダイナミクスの流れが確固として存在しているんですよね。ドラムはその流れを作る要となる楽器。だから今回、音楽的なストーリーを他の楽器の役割等も読み取りつつキチンと成立させられている人と、何となくで組み立てて結果的にどうしても展開が唐突に聴こえてしまう人とで、伝わり方が顕著に分かれたように思います。テクニックを出そうとし過ぎて後者になっている人が意外に多かったような印象……。説得力のある演奏の要素って、前者に加えてグルーヴが最後まで持続していたり、一音一音が丁寧だったりいろいろだと思うんですが、それらが合致した演奏って必ず聴いててピーン!と来るんです。僕がそう感じた人にはかなり高得点をつけました。曲始めから思わず聴き入っちゃって気がついたら曲が終わっていて、“もっと聴きたい!”って気持ちにさせてくれる演奏。聴いてて本当に幸せな気持ちにしてくれますよね。審査しててとても楽しかったです。

伊吹文裕

伊吹:僕はまず、聴いていてノれるかどうかを最低基準に見させてもらいました。ものすごいテクニックを持っていても、グルーヴが掴みにくく拍がどこにいるのかわからなくなる演奏だと、聴いていてズッコケてしまう感覚になりました。あとは、フュージョンに対して“こういうことをやらなきゃいけない”という義務的な演奏になってしまった方も多かったのかなと感じ、そうするとどうしてもアプローチが応募者同士で似通ってきて、個々のプレイヤーの良さが存分に生かされずもったいないと感じました。ジャンルという概念を取り払って自分のスタイルを信じて挑んできた方、すごくパワフルで漢気溢れるような演奏をした方などからは、音楽にとっての大切なポイントが強く伝わってきました。キッズ・ドラマーや、40代以上の世代の演奏からも同じことを感じ、“自分も何か大切なことを忘れてたかもしれない”と思わせられました。それと、二次審査員インタビューでも話したのですが、10〜20年前で時が止まってしまっていないような、“2020年だからこそ聴けるアプローチだな”と感じた方については、少し高めに評価させていただきました。

<一次審査結果>

■一次審査通過者マスターコース(59名)

*YouTube上の動画タイトルとエントリーシートに記載の応募者名が異なる方は、YouTubeの投稿名で表記しています。

美森阿部陸人生田唯人礒野凌太郎
井上 瞭宇波浩司大﨑美秋大竹美希
大場 俊小川友希奥村大爆発Otonori
Kaïsei片山晴翔栗田 州久和田武宏
桑原優樹小泉友貴小林和貴小林知弘
小林真理近藤貴志島 寛海SHO-HEY
関 優梨子田中匠郎田邊ミサト千原 蓮
チンタオ哲郎ドコドコにしお富永岳海
菜摘渚奈子難波和也西田竜太郎
乘冨 鼓HANS桧垣翔平ヒガシタカシ
平川 萌福田まあな藤原祥晃松坂健太郎
真船 駿三浦隆之介ミカ ワタナベMiMi
宮澤 気Momo森田龍之助山野タカシ
山村充史Yu Jae Seonyuta湯本拓也
与野裕史劉 軒瑋涌井寛明

●一次審査員からのコメント/マスターコース

松尾啓史:マスターコースの審査は、僕自身も勉強になりました。テクニックが備わっているぶん、ちょっとした違いが、紙一重のところで審査の分かれ目になってしまうところもあって。録音環境はそれぞれ違うので差は当然出てくるんですけど、サウンド面で惜しいなと思った方もいらっしゃったので、今回ドラムの録音が大変だったなと思う方は、次回、レコーディング方法にこだわるようにしてみるのもいいかもしれませんね。“あ、このアプローチが来たな”っていう感じじゃなくて、“そう来たか!”と思わせられるような意外性だったり、技術力だけじゃなくハートに訴えかけてくるようなプレイは特に印象に残りました。みなさんのプレイを見ていてすごく楽しかったですし、審査することによって自分自身も成長できたような気がします。

長野祐亮:マスターコースに関しては、みなさんのテクニックの水準がものすごく高いところまで上がってきていることにあらためて驚きました。そのぶん、フレーズや音、グルーヴも含めて、“これこそマスター・コースだ”と思えるかどうか……個性の出し方、テクニックの見せ方、感情表現など……自分の武器を生かしながら、曲をいかに引き立てるかというところがポイントになったと思います。個人的には、テクニックを詰め込むだけではなく、センス良く引き算するようなプレイを織り交ぜながら、うまく抑揚をつけてドラマを組み立てていた演奏には、特に惹きつけられました。味や人となりを含めて、聴き手の心を動かすような何かがプレイに乗っているかどうかが基準になったのかなと思います。

■一次審査通過者一般コース(114名)

*五十音順
*YouTube上の動画タイトルとエントリーシートに記載の応募者名が異なる方は、YouTubeの投稿名で表記しています。

相蘇勇作aki阿久津光正
安達 澪愛美飯田将也池田 巧
石井聖也石川翔真石下能邦石田真之
石原宏基伊藤有為伊藤達真伊藤三千帆
稲田秀樹入谷賢佑岩尾達樹岩田和樹
Youhei Ueno碓井淳也内田悠希大泉崇之
大木 優岡崎みほ奥原未果長田玖斗
小畑信吾金谷泰秀蒲野新太川島無限
川面辰五菊池優太北川莉玖清田雄大
屈岡冬磨國田悠介黒川道弘黒木悠斗
桑畑怜吾GO小西聖亜斎川光希
佐藤賢伸佐藤寿南さわやん篠原翔汰
杉本さおり杉山直矢住野達哉関 玲遠
相馬音人高丘ルイ髙橋 京髙松 築
たにたにお辻 秀樹辻ヤスヒロつっかマン
鶴澤正真靏見颯人俊輝戸島弓鶴
とっしー中島 元中塚実南中野虎成
中村翔太中山開登ナガヤマユウキ西沢拓海
ねぎとむ萩原渓太郎箱木 駿羽田萌子
服部来希林 晃平林 純乃介林田翔馬
原 豊日輝大和平川雄大廣瀬隼也
廣澤慎也府川柊威藤井良太藤田友郎
藤永大輝藤野桐士堀川隼人堀口 貞
本郷竣哉松尾春輝松山太樹Mana☆
三井雄太Miho☆宮下憲明宮下勇次
村井慎之介茂木奏佑森丼推昔森本立成
森谷玲音安江真一山口児太郎山本 慧
山本雄太山嵜洋平山﨑大誉ユウキ
吉岡倫太朗吉田隆大

●一次審査員からのコメント/一般コース

松尾啓史:一般コースの審査では、僕はまず、タイムにしっかりハマっているかというところを基準にして、その上でテクニックやグルーヴを重視して採点しました。応募者の方の印象としては、ライヴ会場のような場所で演奏されている方もいたりと、映像の演出にもこだわりを感じました。今年は女性ドラマーの方も増えた印象で、しなやかさや優雅さもありつつ、しっかりとドラムを叩き込んでいるところが良かったと思います。プレイの面では、フュージョンがテーマの課題曲「Symbiosis」に合わせつつ、それぞれが自分のカラーをドラミングに乗せている印象を受けました。一般コースでありながら、マスターコース・レベルの実力がある方も多数いらっしゃったと思います。

長野祐亮:今回の課題曲は、キメなどのタイミングの正確さが求められる音楽性だったので、やはり基本的な部分がしっかりと押さえられているかは大きなポイントだったと思います。だから、あえてオケを中心に聴いて、その視点からのマッチングや、グルーヴなどの+αが感じられるかどうかも大切にしました。またテーマはフュージョンでしたが、テクニカルなアプローチだけでなく、ロックなテイストや、シンプルなグルーヴなど、思い思いの発想でチャレンジしてくれて、予想以上にバリエーションが豊かだったのも印象的でした。映像に関しても1つのアートのように作り込んでいる方もいて、それぞれがコンテストを楽しんでいることが伝わってきましたし、ドラムに対する熱量をひしひしと感じました。

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