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the Focus – ドラマーの足元に大接近! – #10 ゆうや[シド]

  • Text:Koju Okayasu Photo:Tetsuro Sato

the Focus #10:ゆうや[シド]

ドラマーなら誰もが気になる足元の動きを超近距離で捉える連載、“the Focus”。第10回目は、1年間の限定公開(2022年10月下旬まで)となる特別編! 4人組ロック・バンド=シドの多彩なジャンルの楽曲を支えるゆうやに登場していただき、楽曲「VOICE」でのプレイをフィーチャー。さらに、ゆうや愛用のフット・ペダル&本人コメントも紹介!

動きは無駄なくコンパクト
連続するダブルにも無理なく対応

多彩な曲調で知られるシドのボトムを支えるゆうやが今回見せてくれるのは、とりわけアッパーな楽曲「VOICE」に対するアプローチだ。ペダルのスプリング・テンションは緩めで、踏み位置は前方寄り。どちらかといえば足先でのコントロール性を重視したセッティングと言え、ビーターはプラスティック面を使うことでアタックも強化している。

目を引くのはメイン・パターンであるスカンク・ビート(ダブル・タイムの 8 ビート)における高速ダブル。普通ならツイン・ペダルを使って左右に振り分けても良さそうなテンポだが、あえて片足で通しながらしっかりパワーも出せているのが至近距離で見るとよくわかる。このときスライド奏法を駆使しているが、動きは無駄なくコンパクト。それゆえに 0:46 のような連続するダブルにも無理なく対応できているのは特筆ポイントだ。

また1:22〜のようなミドル・テンポでの 2 連打に注目すると、つま先まで神経の行き届いた踏み込みモーションを観察することができる。冒頭フレーズにおける両足での 4 分打ちのシンクロ具合い、0:47〜のパートでの左足をうまく使ったバランスの取り方やタイトなハイハットのオープン・クローズなどに見られる、重心の安定感にも要注目!

【ゆうやの足回り】

▲ゆうやの愛用フット・ペダルは、パールのダブル・チェーン仕様のEliminator REDLINE(P-2052C)。ビーターは標準のコントロールコア・クォード・ビーターで、プラスティック面をチョイス。

ゆうや「フット・ペダルは、これまでたくさん試しましたね。最初は、黒と銀のフット・ボードに横線が入った、パールの90年代製モデル(P201-P)をずっと使っていました。他のメーカーでは、TAMAのIron Cobraとか、DWのDW-5000を使っていた時期もありますね。Eliminator REDLINEを選んだポイントは、パールで一番グレードの高いモデルというところですかね。僕は、ペダルって“慣れた者勝ち”だと思っているんですよ。良いものを1つ使って、練習を重ねてそのペダルに慣れていくのが結局は一番なんじゃないかなって。ビーターは、純正のコントロールコア・クォード・ビーターを使っています。従来の4面ビーターだと、俺の中では“一生懸命踏みにいかないといけないな”っていう感覚があったので、他メーカーの製品に浮気した時期もあったんです。でも、数年前にこのビーターを試してみたら、昔よりもかなり進化している印象があって戻ってきたという感じですね。僕はけっこうフット・ボードの奥の方を踏んでいます。ダブルを踏むときだけは(ボードの)真ん中スタートですけど、やっぱり奥側が終点になりますね。今ではヒール・アップで演奏していますけど、初心者のときは、ヒール・ダウンが一般的な踏み方だと思っていたので、ずっとダウンで踏んでいました。ドラムを習い始めてからアップで踏むように矯正したんです」。

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〜登場アーティスト〜
そうる透山本真央樹[DEZOLVE]RYUGAAllen[Serenity In Murder、BBイコール]BOBO山木秀夫沼澤 尚[シアターブルック、ブルーズ・ザ・ブッチャー、他]石若 駿にゃんごすたー

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#5 徹底検証! レジェンドの”足回り”

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